2006-01-01から1年間の記事一覧
今朝、目を覚ましたら部屋のなかが煙りだらけだったのでびっくりした。最初は、寝ぼけ眼に部屋が煙って見えるだけだと思ったのだが、どう見ても白い煙が天井に充満している。焦げ臭い匂いもした。タバコはもう何年も吸っていない。とっさに、パソコンのハー…
「あなたはこれこれについてどう思いますか」と尋ねてくる人たちとは違って、ダネーはインタビューでまず自分から話しはじめ、そのうちにこちらが、彼のいったことに対してなにか答えないではいられないようにもっていくのです。ジャック・リヴェット このた…
リビアのエイズ裁判ひどすぎるんじゃない? なんて野蛮な世界なんだ。 - 大西巨人の『神聖喜劇』については何度も紹介している。荒井晴彦が脚本を書いていることもどこかで書いた。しかし、まさか本当に映画になるとは思っていなかった。ところがなんと、そ…
澤井信一郎の新作がひさびさに公開される。アルトマンのいかにも彼らしい遺作も来年早々に登場する。しかし、なんといっても、いちばん待ち遠しいのは黒沢清の新作だ。 ・『叫(さけび)』 監督:黒沢清 出演:役所広司/小西真奈美/伊原剛志/葉月里緒奈 内容…
オーソン・ウェルズのやった偽放送「火星人襲来」はいまや伝説と化しているが、今朝の衛星ニュースで似たようなことがベルギーでおきたことを伝えていた。ベルギーの公共放送テレビ局が、フランドルが分離独立し、ベルギーが分断されて二つの国になるという…
ラウール・ルイスのことを書いた数日後にピノチェトが亡くなるというのもすごい偶然である。イギリスで逮捕されて以来なにかと話題になってきたピノチェトだが、ついにくたばったというわけだ。相当ひどいこともやった男だったらしいが、こいつのおかげでラ…
モンテ・ヘルマン『断絶 コレクターズ・エディション』脱力感をともなうロード・ムーヴィーの傑作。 『ミヒャエル・ハネケDVD-BOX』 クロード・シャブロル『ボヴァリー夫人』 ヴァレリアン・ボロヴツィク『罪物語』 『野良猫ロックコンプリートBOX』 『フリ…
ラウール・ルイス『クリムト』★★☆ 芸術家ものというのはどうも苦手だ。たいていは退屈で見ていられない。しかし、映画がわからない人間に限ってこういうものが好きだったりする。ギャングが主人公だと見向きもしないのに、画家や作家が主人公というだけで、…
ラウール・ルイスの『クリムト』をモーニングショーで見るためにめずらしく早起きして出かけた。上映後、時間の余裕ができたので、ひさしぶりに本屋をじっくり見て回る。ネットをブラウジングしているだけではやっぱりだめだ。本屋を歩き回っていると、こん…
チェチェン問題にはさして関心を持っていないように思えた日本人だが、ロシアのスパイ暗殺事件には大いに関心をかき立てられているようだ。ロシアがどんなひどい状況になっているか、ようやく感づきはじめたらしい。さて、「007」の新作も公開されることだし…
Planet Studyo Plus One にチェコ映画を見に行く。意外なことに、満員ではいりきれないほどだった。一応関係者なので、お客よりいい場所に堂々と座っているわけにもいかず、『火事だよ!カワイ子ちゃん』のときは、お客が落ち着いたあとで、スクリーンの手前…
秋からはじまったTVドラマも、顔ぶれや内容を見て最初から見る気がしないか、初回だけ見てやめてしまったものがほとんどで、結局、最初からずっと見続けているのは、いまは『のだめカンタービレ』だけだ。別に、これが取り立てて面白いというわけではない…
先頃亡くなったジャック・パランスについてなにか書かなければと思っていた矢先に、今日、ロバート・アルトマンが亡くなったことを知った。癌による合併症によるものだという。病気だったとは知らなかった。享年80歳。正直いって、最近のアルトマン作品は…
一台の車とひと組の男女がいれば映画は作ることができる、といったひとがむかしいたが、『明日へのチケット』を見ていたらふとそんな言葉を思い出してしまった。特撮も、スターも、ドラマさえも必要ない。列車が走り、そこに乗客がいれば、そこに映画は成立…
『フロイト全集17』 『フロイト全集』が新訳で出るようです。ついでに気の利いたアンソロジーを文庫で出してほしいですね。ちくま文庫から出てるやつはちょっと物足りないので。[総数270作品を執筆年代順に配列し、思索の核心をなす主要用語の統一、過去の…
教育基本法改正案、なんだかきな臭い匂いがするね。なんなんだろうな、この流れは。 - イーストウッドの『父親たちの星条旗』をやっと見に行く。本当は梅田ピカデリー劇場の大スクリーンで見たかったのだが、スケジュールの都合で、先に『明日へのチケット』…
『フランク・キャプラDVDコレクターズBOX 』 ジョン・ファロー『暁の勝利』ポール・ムニ主演の戦争映画。『大時計』の DVD も日本で発売してほしい。 『ラクエル・ウェルチコレクション』「20世紀最高のグラマー女優」ラクエル・ウェルチの4作品を収めたD…
Lady Lou: You know, I always did like a man in a uniform. That one fits you grand. Why don’t you come up sometime and see me…I’m home every evening. Captain Cummings: I’m busy every evening. Lady Lou: Busy? So what are you trying to do, in…
シュテファン・ツヴァイク『マリー・アントワネット』 シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』については前に紹介したと思うのだが、岩波文庫からすでに出版されているこの本が、最近になって、河出文庫からも別の訳者の翻訳で出版された模様…
『ロシア映画DVD コレクション 運命の皮肉』 『ロシア映画DVDコレクション パイロット・スタジオ・アニメセレクション 新感覚ロシア・アニメーションの世界』 サミュエル・フラー『四十挺の拳銃』いつか出ると思って北米版を買わずにおいたのは正解だった。…
11月1日から5日まで「大阪アジアン映画祭2006」が開催された。この映画祭の最中に、ピエール・リシアンなるフランス人が来るので相手をしてほしいという暗黒の指令が Planet Studyo Plus One の富岡氏から送られてきた。ときおりこのような闇の指令が送ら…
いよいよほんとに出るようです。ついに Amazon でも予約可になりました(リンクは下)。11/6 日が出版予定日だとか。たぶん今度こそほんとです、たぶん。しかし、どうやら2巻目から先に出すつもりらしい。原書のほうを読んでいる人はいいとして、2巻目から…
松本大洋の『鉄コン筋クリート』がアニメ化。原作と絵の感じがだいぶ違う気がするのだが・・・スコセッシの新作は『インファナル・アフェア』のリメイク。リメイクはプロデュースだけして、監督はほかに任せておけばいいのでは、とわたしは思っている。リメ…
塩田明彦『害虫 スペシャル・エディション』 まだあまり有名じゃなかったころの宮崎あおい主演による傑作。 ロバート・アルトマン『ストリーマーズ』 [ベトナム戦争に赴いて精神の安定を失った兵士達の不安をヴィヴィッドに捉えたデヴィッド・レイブの傑作戯…
ナナゲイに『チーズとうじ虫』を見に行く。モーニングショーなんて何年ぶりだろう。めずらしく早起きをしていったのだが、案の定、半分ぐらい爆睡してしまった。ナナゲイはいつも顔パスで入れてもらっているので、ただで見ているという気のゆるみもあったの…
『シネマトグラフ覚書 -映画監督のノート-』 前にも報告した、ロベール・ブレッソンの『シネマトグラフ覚書』がすでに復刊して、手に入る状態になっている模様。パスカルの『パンセ』を思わせるアフォリズムには、ブレッソンの映画のみならず、映画なるもの…
ボリス・バルネット『トルブナヤ通りの家』★★★ナナゲイで前に見ている映画だが、そう見る機会もないと思うので、シネ・ヌーヴォでおこなわれてる「ロシア・ソビエト映画祭 in OSAKA」に見に行く。サイレント時代のコメディの傑作だ。サイレント映画なのにな…
ゴードン・ダグラス『セメントの女』『刑事』のゴードン・ダグラスによるトニー・ロームもの第二弾。 エルンスト・ルビッチ『世界名作映画全集131 街角 桃色の店』『ユー・ガット・メール』の元ネタになったルビッチの名作。 エルンスト・ルビッチ『天国は待…
『シネマ 2』の翻訳がこの10月に出版されるという話もあるようだが、思った通りまだ出ていないようだ。まあ、まだ10日ほどあるので出ないと決まったわけではないが・・・(ちなみに、『シネマ 2』では、ストローブ=ユイレについての非常に興味深い論…
iPod 用のモバイル・ステレオ・ボイスレコーダー italk pro がまもなく発売される模様。iPod に対応したものは以前にもあったが、今度の新製品は、第2世代 iPod nano にも使えるとのこと。値段も意外と安い。買っておけば、授業や講演のさいなどに使えてな…