明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『追跡』『無頼の谷』『西部魂』

DVD

今朝、目を覚ましたら部屋のなかが煙りだらけだったのでびっくりした。最初は、寝ぼけ眼に部屋が煙って見えるだけだと思ったのだが、どう見ても白い煙が天井に充満している。焦げ臭い匂いもした。タバコはもう何年も吸っていない。とっさに、パソコンのハー…

セルジュ・ダネー『Microfilms』

「あなたはこれこれについてどう思いますか」と尋ねてくる人たちとは違って、ダネーはインタビューでまず自分から話しはじめ、そのうちにこちらが、彼のいったことに対してなにか答えないではいられないようにもっていくのです。ジャック・リヴェット このた…

『グラモフォン・フィルム・タイプライター』ほか

リビアのエイズ裁判ひどすぎるんじゃない? なんて野蛮な世界なんだ。 - 大西巨人の『神聖喜劇』については何度も紹介している。荒井晴彦が脚本を書いていることもどこかで書いた。しかし、まさか本当に映画になるとは思っていなかった。ところがなんと、そ…

新作公開情報〜『叫(さけび)』『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

澤井信一郎の新作がひさびさに公開される。アルトマンのいかにも彼らしい遺作も来年早々に登場する。しかし、なんといっても、いちばん待ち遠しいのは黒沢清の新作だ。 ・『叫(さけび)』 監督:黒沢清 出演:役所広司/小西真奈美/伊原剛志/葉月里緒奈 内容…

ジャン=ダニエル・ポレ『秩序』

オーソン・ウェルズのやった偽放送「火星人襲来」はいまや伝説と化しているが、今朝の衛星ニュースで似たようなことがベルギーでおきたことを伝えていた。ベルギーの公共放送テレビ局が、フランドルが分離独立し、ベルギーが分断されて二つの国になるという…

マネ、マネ、マネ〜ミシェル・フーコー『マネの絵画』

ラウール・ルイスのことを書いた数日後にピノチェトが亡くなるというのもすごい偶然である。イギリスで逮捕されて以来なにかと話題になってきたピノチェトだが、ついにくたばったというわけだ。相当ひどいこともやった男だったらしいが、こいつのおかげでラ…

新作DVD〜『断絶 コレクターズ・エディション』『フリッツ・ラング・コレクション 恐怖省』ほか

DVD

モンテ・ヘルマン『断絶 コレクターズ・エディション』脱力感をともなうロード・ムーヴィーの傑作。 『ミヒャエル・ハネケDVD-BOX』 クロード・シャブロル『ボヴァリー夫人』 ヴァレリアン・ボロヴツィク『罪物語』 『野良猫ロックコンプリートBOX』 『フリ…

ラウール・ルイス『クリムト』

ラウール・ルイス『クリムト』★★☆ 芸術家ものというのはどうも苦手だ。たいていは退屈で見ていられない。しかし、映画がわからない人間に限ってこういうものが好きだったりする。ギャングが主人公だと見向きもしないのに、画家や作家が主人公というだけで、…