2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
フランスではジャック・リヴェットの新作『Ne touchez pas la hache』が公開されていて、これが結構評判がいい。原作はバルザックの『ランジェ公爵夫人』。『アウト・ワン』『美しき諍い女』に続く3度目のバルザック作品の映画化である。『ランジェ公爵夫人…
『TAKESHI'S』のあとはシリアスな作品が続くものと思っていたが、次回作も結構ハチャメチャな作品になっているようだ。一方、クリストファー・ノーランの新作は、クリストファー・プリーストの『奇術師』を映画化した作品。クリストファー・プリーストといえ…
この前ふれたアガサ・クリスティの短編集 "The Witness for the Prosecution" は意外なほど面白かった。ひょっとしたらこの人は短編のほうが面白いのかもしれない。それにしてもアガサ・クリスティなんて読むのは何年ぶりだろうか。ミステリー・マニアという…
「フランス映画祭2007」でオリヴェイラの新作『ベル・トゥジュール』を見る。この映画祭は数年前から行われているものだが、毎年上映作品には、これが本当にフランス映画のいまを代表する作品なのかどうかいまひとつ信用できないものばかりが並べられていて…
ロレンス・ダレルの傑作『アレクサンドリア四重奏』が河出書房から全巻復刊されることになった。まずは今月、第一巻「ジュスティーヌ」が出、その後、ほぼ一ヶ月に一冊のペースで、第二巻「バルタザール」、第三巻「マウントオリーブ」、第四巻「クレア」が…
いくつもの本を平行して読んでいるので、ときどき頭が変になりそうになる。いま読んでるのは、アガサ・クリスティの "The Witness for the Prosecution" (ビリー・ワイルダーの『情婦』の元になった同名短編)が入っている短編集のペーパーバックと、これも…
『工場萌えな日々』テレビで紹介されていたのを見て以来、気になってしかたがないDVDだ。日本各地の工場地帯を歩き回って、工場の風景を延々映し出すだけの映像なのだが、短い抜粋を見ているだけでも引き込まれる。前にここで書いたが、『宇宙を夢見て』とい…
前に書いた マシンが起動できなくなるというトラブルに見舞われて以来、わたしの MacBook は何事もなかったかのように仕事をこなしてくれている。ただ、ほとんどスリープさせることもなしに四六時中起動しっぱなしにして使っているので、無理がたたってその…
石原慎太郎が戦争映画を撮り上げ、『硫黄島からの手紙』よりはましな作品になったと豪語しているらしい。困ったものだ。タイトルは「俺は君のために死ににゆく」とかなんとかいう長たらしいものだったが、忘れてしまった。まあ、どうでもいいが。 ケン・ロー…
ロバート・ワイズの『地球の静止する日』(51)がリメイクされるという話は聞いていたが、オットー・プレミンジャーの『バニー・レイクは行方不明』をリメイクするという企画もあるらしい。『フライトプラン』をニューロティックにしたような『バニー・レイ…
フランスの哲学者ジャン・ボードリヤールが亡くなった。『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟もその哲学の影響を受けているといわれる。シュミラークルというある種わかりやすいイメージとともに、彼の哲学は日本でも大いに受け入れられた(そのわかりや…
早川文庫から出ている翻訳が長らく絶版になっており、ペーパーバックで買おうと思っていた矢先に、文庫が復刊。早速買ったのだが、いざ手にいれてしまうと例によってそのままずっと手をつけずにいたフレドリック・ブラウンの『発狂した宇宙』を、ようやく読…
ソン・イルゴン『マジシャンズ』★☆全編がワンショットで撮り上げられていることで話題になった作品。『エルミタージュ幻想』ですでに試みられている技法であるが、映画を最初から最後までカットなしに撮り切るというのは、映画を撮る側だけではなく、映画を…
■フリッツ・ラング コレクション『怪人マブゼ博士(マブゼ博士の遺言)』本編:121分+特典:20分 ドイツ語モノラル スタンダードサイズ ※オリジナルアスペクト比1.19:1にて収録 片面2層 ・特典 収録:マブゼ博士の3つの顔(ドイツ語版・フランス語版・英語吹替え…