2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
シドニー・ポラックが死去。とりわけ愛した監督でもなかったが、ベルギー戦線を背景にした奇妙な戦争映画『大反撃』などがいまは記憶に残っている。 ☆☆☆ 神戸映画資料館に福田克彦の『草とり草紙』を見に行く。ここは去年に自主上映活動をはじめたばかりの映…
なんかいろいろあったんだけど、書きかけていたものを先にアップします。 気になる復刊本 松浦寿輝『エッフェル塔試論』単行本も、文庫本も持ってるけど、とにかくめでたい。 大岡昇平『小説家夏目漱石』 猫本2冊。村松友視『アブサン物語』 金井美恵子『タ…
見るからにとてつもなく、息をのむほど美しい、滑稽で荘厳な作品、『怒りのキューバ』は、いつもの判断基準をことごとく狂わせてしまうので、いかなる評価もあてはまらない。1964年に撮られた、錯乱し、叙情的で、叙事詩的な、共産主義のプロパガンダ作品。…
『接吻』という映画が気になっていた。昨日、『パラノイドパーク』を見にいった劇場のポスターを見て、これが万田邦敏の映画だと知る。そういえば、Film Comment に載っていた蓮實重彦のベストテンに万田の SEPPUN という作品がはいっていたことを思い出す(…
MacBook の調子がすこぶる悪い。前に修理に出したときとほとんど同じ症状。もういい加減にしてほしい。 それもあって、あんまり書く気になれないが、DVD の紹介ぐらいはしておこう。 ヘンリー・ハサウェイ『闇の曲がり角』フィルム・ノワールの代表作の一つ…
フランチェスコ・ベルトリーニとアドルフォ・パドヴァンが監督した『地獄篇』(L'inferno, 1911) という映画の米版DVDを見た。日本では未公開の作品なので、知っている人は少ないだろう。『カビリア』以前に撮られたイタリア映画の大作である。ダンテの『地獄…
「言い伝えによれば、傷痕は消えるそうだ」と、だしぬけにマットがいった。「犠牲者が死ぬと傷痕は消えてしまうんだよ」 「それは知ってますよ」と、ベンがいった。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』でも、クリストファー・リー主演のハンマー・プロの映画…