2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ジャック・ターナー『Wichita』(『法律なき町』) ターナーが撮った5本あまりの西部劇のなかでおそらくもっとも有名な一本。簡単にいうと、OK牧場の決闘以前のワイアット・アープの物語だ。わたしがいちばん驚いたのは、ワイアット・アープを演じるジョ…
ピーター・ローレ『Der Verlorene』(51) 以前、このブログで名前だけ出したことがあったが、内容にはふれなかった。この先、適当なタイミングがくるとも思えないので、この辺で紹介しておく。ピーター・ローレ唯一の監督作品である。ローレはナチを逃れて渡…
パゾリーニとルノワールに関しては、すでに出ていたもののバラ売りか、パッケージを変えただけのもののようだ。 ヴィンセント・ミネリ『踊る海賊』 パイレーツ・オブ・カリビアンの物語──、といっても、海も海賊船も出てこない。ヒロインの夢のなかに存在す…
アブデラマン・シサコAbderrahmane Sissako『Bamako』 フランス映画『De la guerre』に続いて、アフリカ映画『Bamako』を紹介する。2006年の作品なので少し古いが、いまだに未公開だ(公開される可能性は低いだろう)。アフリカ映画祭などのかたちでは上映さ…
3作ほどまとめて書くつもりだったが、「短い覚書」としたわりには長くなってしまったので、いくつかに分けてアップすることにした。まずはフランス映画『De la guerre』から。 ベルトラン・ボネロ『De la guerre』 変な映画である。マチュー・アマルリック…