明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年10月30日のツイート

@masaakiinoue: TL を読んでると、映画を「観る」と書く人が結構いるんだが、すごく違和感がある。ついでに言うと、映画を「鑑賞する」という言い回しも嫌いだ。2010-10-30 20:34:42 via web @masaakiinoue: 何も考えずに、石田民三の『花ちりぬ』『むかしの…

試訳(4)

(承前) ☆ ☆ ☆ 『四枚の羽根』が出版される1902年までに、映画は、キネトスコープ、テアトログラフ、アニマトグラフといった様々な名前で、イギリス中で上映されるようになっていた。1905年、プロデューサーのセシル・ヘップワースが、一巻ものの画…

試訳(3)

(承前)だがしかし、彼らが未来についていかに無知だったにせよ、観客である君は、彼ら以上に、自分の来し方について無知なのだ。もしも『四枚の羽根』や『カーツーム』との出会いのごとき文化的事件がなかったなら、君は果たして、スーダンの問題や、そも…

試訳(2)

(承前)この場所で、『四枚の羽根』(ゾルタン・コルダ、39)は心の壁紙のような役割を果たしている。君はこの映画を見ている。何度も見過ぎて、映画の中に住んでいると言っていいぐらいだ。この映画は、自分の身に起きたはずのことを語っているように思え…

2010年10月24日のツイート

@masaakiinoue: 『ソフィアの夜明け』こう絶賛の嵐だと、最後にはうさんくさくなってくるな。もうわかった、見に行くから、後は自分の目で確認させてくれと言いたくなる。2010-10-24 21:09:13 via web @masaakiinoue: それなら納得です。失礼しました。RT: @…

2010年10月23日のツイート

@masaakiinoue: そういえばシュミットの『ヘカテ』にこんなやりとりがあったな。RT: @Proust_bot: 「きみ、何考えてるの?」「べつになんにも」(第五篇 囚われの女2)2010-10-23 18:55:19 via Echofon

2010年10月22日のツイート

@masaakiinoue: ジョン・カーペンターのツイッター(@TheHorrorMaster 本人?)に、"RIP Roy Ward Baker" とあったのにはグッときた。今月初めにR・W・ベイカーが亡くなったことはほぼ無視されてる。たいした監督じゃなかったが、『火星人地球大襲撃』だけ…

試訳(1)

別に出す予定もないのに、映画の本を一冊訳しはじめてしまった。公にしたほうが緊張感を持って訳せるので、ブログに載せることにしたが、気まぐれでやっているだけなので、飽きたらすぐにやめるし、すぐに飽きると思う。しかし、ひょっとしたら本当に本にす…

2010年10月19日のツイート

@masaakiinoue: ギュネイの俳優時代の作品は見たことなかったのだが、それを想像させる彼の初期監督作品『Seyyit Han』『Ac kurtlar』を見てびっくりした。ほとんどマカロニ・ウェスタンではないか。どうりで Allcinema ではこれを無視して『希望』を彼のデ…

新作DVD〜『カール・Th・ドライヤー 不運な人々』『王女メディア』ほか

DVD

中島貞夫以外はすべて紀伊国屋。 中島貞夫『ジーンズブルース 明日なき無頼派』、『狂った野獣』、『日本暗殺秘録』 『王女メディア HDニューマスター版』 「ギリシャ悲劇を題材に鬼才パゾリーニが描く幻想的な異色作。 オペラ史上最高の歌姫マリア・カラス…

2010年10月15日のツイート

@masaakiinoue: 国際的なゲストも来るんだから、これじゃ恥ずかしいですよといったのだが、消防法で消せないんですと、まあ予想通りの返事が返ってきた。らちがあきそうになかったので諦めたが、映画祭の当日、その劇場に行くと、ちゃんと天井灯は消えていた…

2010年10月14日のツイート

@masaakiinoue: 『スプリングフィールド銃』の脚本家が手がけた西部劇『アロウヘッド』、たいして期待せずに見たのだが、全然悪くなかった。チャールストン・ヘストンの見せるインディアンに対するアンビバレントな感情がいかにも50年代的な西部劇で、ジャ…

2010年10月13日のツイート

@masaakiinoue: 「ポルトガル映画祭 2010」の会場は、京都駅ビルシネマと神戸アートヴィレッジであることを確認。この手の映画祭は、地方巡回になったとき、一番重要な作品に限ってプログラムから抜けているのが常(この地方格差なんとかしてくれ)。しかし…

フランク・ボザージ DVD-BOX ほか

DVD

すべてフランス版。 『Coffret frank borzage』 フランク・ボザージ(フランク・ボーゼージ)の4作品を収録した DVD-BOX が発売される。『幸運の星』、『第七天国』、『街の天使』、それになんとあの幻の傑作『河』が入っているではないか。パリのシネマテ…

2010年10月09日のツイート

@masaakiinoue: 『SPEC』意外とおもしろかったな。「ケイゾク」+「トリック」みたいな感じかと思ってたら、最後は超能力合戦の様相を呈してきた。戸田恵梨香はこういうちょっと性格悪そうな女の役の時の方が断然いい。2010-10-09 10:49:52 via web

2010年10月08日のツイート

@masaakiinoue: ツイッターをはじめて約10日。やっとフォロアーの数が100人を超えた。なんかスローペースだな。こんなものなのか。2010-10-08 12:32:30 via web @masaakiinoue: 秋の新ドラマやアニメのチェックで忙しい。昨日の『FACE MAKER』はいきな…

2010年10月07日のツイート

@masaakiinoue: @dendenfish_ たまたま高校の図書館に現代小説がそろっていて、片っ端からわけもわからず読んだなかにドノソの『夜のみだらな鳥』もあったんです。これはホントに衝撃でしたね。めくるめくイメージにただただ呆然とするだけでした。なんかと…

ファスビンダー『あやつり糸の世界』

DVD

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『Le monde sur le fil』(Welt am Draht) テレビ向けに撮られた作品で、ファスビンダー唯一のSFといわれている。巨大な記憶装置によって作り出される仮想現実の世界、《シミュラクロン》を開発した科学者が謎の死を遂…

サフディー兄弟『The Pleasure of Being Robbed』

ニューヨークのインデペンデント映画作家サフディー兄弟が二十歳そこそこで撮ったデビュー作『The Pleasure of Being Robbed』は、これ一本で才能を確信させるほどの傑作ではないが、カサヴェテスの『アメリカの影』を初めて見たときのことを思い出させるよ…