明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Gilberto Perez『The Material Ghost: Films and Their Medium』

ストローブ=ユイレの映画のキャメラはいつも、対象に近すぎることも、遠すぎることもない絶妙の距離に置かれている。キャメラが暴力と化してしまうほど近づくことなく、かといって無関心となるほど離れることもない距離。それは、倫理的距離とでも呼ぶべき…

シルヴァーノ・アゴスティ『快楽の園』

DVD

シルヴァーノ・アゴスティ 『Le jardin des delices』(「快楽の園」)の仏版 DVD が去年発売されていたことに、最近気づいた。 この作品は、昨年、京都駅ビルシネマでおこなわれた「アゴスティとモリコーネ」と題された上映会で見ている。しかし、これもい…

ガイ・マディンの『My Winnipeg』で、老いたアン・サヴェッジに出会う

ガイ・マディンについては、以前、『Brand Upon the Brain!』という映画を紹介したさいに、軽くふれてある。その作品は、わたしにはお遊びのすぎる作品に思え、たいして感銘は受けなかった。しかしわたしは、たかだか長編を一本見たぐらいで、その監督の力量…

新作DVD〜『ヴィターリー・カネフスキー DVD-BOX』ほか

DVD

1月は3回しか更新できなかったので、2月は5回ぐらい書くつもりでいたのだが、また同じぐらいのペースになってしまった。だんだん、調子が出つつあるので、これからペースを上げていく予定。というわけで、DVD の紹介をしてまたお茶をにごしておく。 ロベ…

『マニラ・光る爪』『カカバカバ・カ・バ』『エリアナ、エリアナ』

シネ・ヌーヴォの「アジア映画の巨匠たち」で、リノ・ブロッカ『マニラ・光る爪』、マイク・デ・レオン『カカバカバ・カ・バ』、リリ・リザ『エリアナ、エリアナ』の3本をつづけて見る(キム・ギオンの『下女』は見ているのでパス)。一日3本なんてずいぶ…