明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『森崎東党宣言!』ほか

最近出た注目すべき映画本を幾つか。いずれも読んでいないのだが、気になるものばかりなので、そのうち読んでみたい。 藤井仁子編『森崎東党宣言!』 鈴木則文『東映ゲリラ戦記』 (単行本) これは、連載時から単行本になるのを待ち望んでいた本。 ジョン・マ…

エルマンノ・オルミ『時は止まった』

エルマンノ・オルミ『時は止まった』(59) エルマンノ・オルミが1959年に撮った長編デビュー作。 第二次大戦で父親を亡くしたオルミは、家計を支えるために、10代の頃から電力会社エディソン・ヴォルダ社で働き始める。皮肉なことに、というか、われわ…

ハリー・ケラー『狙われた女』

ハリー・ケラー『狙われた女』(56) ちょっとした評判を聞いて見てみたものの、ハリー・ケラーなんて監督は名前も聞いたことがなかったので、さして期待はしていなかったのだが、まさかこんなに面白いとは。これはほんとに拾いものだった。 『狙われた女』は…

新作DVD〜ロバート・アルトマン『ビッグ・アメリカン』、マキノ正博『弥次喜多道中記』ほか

DVD

『巨匠たちのハリウッド アンソニー・マン傑作選 高い標的』 アンソニー・マン初期のサスペンス映画。ディック・パウエルが初期のミュージカル俳優からタフガイにイメチェンしはじめた頃の作品で、ほぼ列車のなかだけで物語が展開する。「高い標的」とはリン…

『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』

DVD

『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』 これ、いつの間にか第3弾が出ていたことに気づいた。今回収録されているのは、マイケル・カーティス『トゥルー・クライム殺人事件』、フィル・カールソン『スキャンダル・シート』、ルドルフ・マ…

ビル・ダグラスの自伝的三部作:『My Childhood』『My Ain Folk』『My Way Home』

イギリスの映画作家ビル・ダグラスは、自伝的な三部作(三部作と言っても、いちばん短いもので48分、全部合わせても3時間にも満たないのだが)と、19世紀イギリスの農場労働者たちを描いた『Comrades』の、わずか4本の長編だけを残して、1991年に…

ジャン=クロード・ルソーとの対話

ジャン=クロード・ルソーとの対話 シリル・ネラ [仏 capricci から出ているジャン=クロード・ルソー『閉ざされた谷』の DVD に同封されているブックレットのなかに、ルソーのインタビューが収められている(ちなみに、この DVD には、仏版 DVD としては珍…