明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アピチャッポン・ウィーラセタクン『メコンホテル』

アピチャッポン・ウィーラセタクン『メコンホテル』★★ アピチャッポン・ウィーラセタクンは映画作品を発表する一方で、映像を用いたインスタレーション作品を中心にした美術の個展をたびたび開いてきた。それらのインスタレーション作品は、彼が撮ろうとして…

新作DVD――マノエル・ド・オリヴェイラ『ブロンド少女は過激に美しく』、加藤泰『骨までしゃぶる』、小川紳介『1000年刻みの日時計 牧野村物語+京都鬼市場・千年シアター(2in1)』ほか

DVD

輸入盤からも気になるものを何本か。ツイッターではだいぶ前にふれたけれど、ここでは紹介していなかったものもついでに。まだまだあるけれど、追々。 エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』(The Criterion Collection) [Blu-ray] ジャック・リヴェット『O…

リチャード・クワイン『媚薬』『求婚専科』

リチャード・クワインのことなどいまさら話題にしてもさして興味を引かないだろうことはわかっている。たしかに偉大な監督とはいえないだろう。つまらない作品もたくさん撮っている。しかしわたしはかれが撮った何本かの作品が本当に好きなのだ。とりわけ『…

アルトゥーロ・リプスタイン『純粋の城』

アルトゥーロ・リプスタイン『純粋の城』(El castillo de la pureza, 73) ★★½ メキシコ映画史に残るカルト作品。 これはたぶん実話の映画化なんだろうなというのは、見ているときになんとなく感じてはいた。信じがたい事件を描いてはいるが、もし本当の話だ…