明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


このサイトはPC用に最適化されています。スマホでご覧の場合は、記事の末尾から下にメニューが表示されます。


---
神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

---

評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アルトゥール・ロビソン『戦く影』――影と鏡の戯れ

アルトゥール・ロビソン『戦く影』(Schatten - Eine nächtliche Halluzination, 23) ★★★ 「『今宵かぎりは』のダニエル・シュミットがこの映画のリメイクを撮ってくれないものかと思う。シュミットなら必ずやこの作品をより豊かなものにし、再発見させてくれ…

新作DVD――マムーリアン『恋の凱歌』、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『スパイ』ほか

DVD

ロバート・フラハティ『極北のナヌーク(極北の怪異)』 [Blu-ray] 、『極北のナヌーク(極北の怪異)HDマスター』[DVD] ルーベン・マムーリアン『恋の凱歌』 [DVD] どちらかと言うと馬鹿馬鹿しいメロドラマだが、絶頂期のディートリッヒの美しさを見ることがで…

ピーター・エマニュエル・ゴールドマン『灰の車輪』――ゴダールやストローブも注目した前衛作家の横顔

"His people come to life simply and believably; more believably than most of the people in the Chabrol and Truffaut cinema... the film has a thematic and formal beauty that is remarkable." - Jonas Mekas"[…] the most exciting new filmmaker …

チャールズ・ブラービン『街の野獣』――プレ・コード時代の壮絶な銃撃戦

チャールズ・ブラービン『街の野獣』 (The Beast of the City, 32) ★★ 正直、あまり期待していなかったのだが、予想もしていなかった展開と、何よりもラストの銃撃戦の凄まじい暴力性に圧倒された。厳密に言うならば、この戦前に撮られた警察映画はフィルム…