明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

猫と映画と寺山修司

今まで作っていなかったのが不思議なくらいだが、新しく「猫」のカテゴリーを設けることにした。いよいよ猫学を極めることを決意したからである。というのは嘘で、長い記事ばかり書いているとあまり更新できないから、ちょっとした小ネタを挟んでゆくことで…

新作DVD――『追われる男』『蜘蛛の巣』『世界のイメージと戦争の刻印/隔てられた戦争』ほか

DVD

ジョゼフ・マンキーウィッツ『大脱獄』 [DVD] マンキーウィッツ唯一の西部劇。大昔にここで紹介している。レビューにごちゃごちゃ書いてあるけど、ちゃんとシネスコになってると思うけどね(シネスコが DVD では 16:9 の表記になってるのはよくあること)。 …

ナチス映画を見る――ハンス・シュタインホフ『老いた王と若き王』『クリューガーおじさん』

わたしが見ることができたハンス・シュタインホフの映画は結局3本だけだが、この監督には確かな演出力があることが確認できた。彼が映画を撮ったのがたまたま(本当にたまたまなのか?)ナチス・ドイツでなかったならば、ひょっとしたら今頃は巨匠として名…

ナチス映画を見る――ハンス・シュタインホフ『ヒトラー青年』についての覚書

ハンス・シュタインホフ『ヒトラー青年』(Hitlerjunge Quex, 1933) ★★★ ヘルベルト・ノルクスという名前を聞いてすぐに誰だか分かる人は、ドイツ史の専門家でもない限りそう多くはないだろう。1932年1月24日、ベルリンで、いわゆるヒトラーユーゲント(ナチ…