明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『勝手に逃げろ/人生』『ディープ・スロート』ほか、新作DVD


『トリコロール/青の愛/『トリコロール/白の愛/『トリコロール/青の愛

ストーリー・テラー、キエシロフスキの「トリコロール」三部作。


『風と共に散る』

ダグラス・サークのメロドラマの傑作が今度は980円で。いまならさらに10パーセント割引。

風と共に散る


『道/魂のジュリエッタ』

フェリーニの名作二本をパックで。


『殺人鬼に罠をかけろ』

『サン・フィアクル殺人事件』

ジャン・ドラノワなんて監督はあんまり興味がないかもしれないけれど、ジャン・ギャバン主演のこのメグレものはなかなか渋くていいんです。トリュフォーに埋葬された監督たちを再発見しろ。


『ベスト・オブ・ジェス・フランコ』

オーソン・ウェルズの『ドン・キホーテ』を勝手に編集して完成させてしまったりと、なにかとお騒がせな監督ジェス・フランコの、「キラー・バービーズ VS.怪人ドラキュラ」「三大怪人ドラキュラ VS.フランケンシュタイン VS.狼男」「怪人フランケンシュタイン VS.骸骨ドクロ集団」「女刑務所発情狂」「エドガー・アラン・ポー絶叫!ブルターニュ殺人地獄」の五作品を収録したDVDボックス。


『ディープ・スロート』

70年代にとられたリンダ・ラヴレース主演による伝説的ハード・コア・ポルノ映画が、『インサイド・ディープ・スロート』の公開に会わせてDVD化。監督のジェラルド・ダミアーノは、蓮實がベストテンに作品を入れたりするほどの鬼才。このシリーズはむかしはビデオで出ていたが、いま探すのは難しいだろう。あれはぼかし入りだったが、DVDでもまさかのぼかし入りってことはないだろうね。成人映画なのでお子ちゃまは見れません。

ディープ・スロート


『フィルム・ノワール傑作選』

(『キッスで殺せ』『ビッグ・コンボ』『舗道の終わるところ』 )

フィルム・ノワール傑作選

また恐ろしい DVD-BOX が出てしまった。ロバート・アルドリッチの『キッスで殺せ』、ジョゼフ・H・ルイスの『ビッグ・コンボ』(『暴力団』というタイトルでも知られる)、オットー・プレミンジャーの『舗道の終わるところ』という、最強のフィルム・ノワール3本がまとめて発売されるのだ。残念ながら、わたしは三本ともすでに見てしまっている。それでもどうしてもほしいと思わせる、すごいBOX だ。


『ダンディー少佐 エクテンデッド・バージョン』

デビューしたてのサム・ペキンパーのこの西部劇がコロンビアによってずたずたにカットされたのは有名な話だ。前にBSで放送されたものは、2時間3分ほどの長さだった。レンタル・ビデオ版もたぶん同じバージョンだろう。IMDには、「123 min / Spain:117 min / USA:152 min (unreleased director's cut) / 136min (2005 restored version) 」とある。 この DVD には136分ヴァージョンが収録されているのだろうか。日本の Amazon のサイトは相変わらず肝心な情報が欠けている。


『ジャン=リュック・ゴダールDVD-BOX』

(「ヒア&ゼア・こことよそ」「うまくいってる?」「勝手に逃げろ/人生」「右側に気をつけろ」)

『右側に気をつけろ』以外はビデオ化されていない作品ばかり。いま予約注文すれば、 3000 円ほど安くなります。


■アンヌ・フォンテーヌ『おとぼけオーギュスタン』

ゴダールがほめてる映画なんだけど、どうなんでしょ。『フォーエヴァー・モーツァルト』のころのインタビューでたびたび言及しています。)