女優のシェリー・ウィンタースが84才で亡くなった。40年のなかばにデビューして以来、つい最近になるまでずっと映画に出演しつづけた名女優だった。主役作品はほとんどなかったと思うが、脇役としてなくてはならない存在だった。キューカーの『二重生活』、『陽のあたる場所』、『狩人の夜』など、なぜか殺される役ばかりが記憶に残っている。そのほかの代表作は、『赤い河』『ウィンチェスター銃'73』『ビッグ・ナイフ(悪徳)』『拳銃の報酬』など。ロジャー・コーマンの『血まみれギャングママ』では珍しく主役を務めているようだが、実はまだ見ていない。惨めで、哀れっぽい女の役をやると実に様になった人だったが、ギャングママの彼女も見てみたい。