アラン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』がいつの間にか品切れになっていた。大型のネット書店をいくつか調べてまわったが、すべて入手不可。いつか買うつもりでいたが、まさかこんなに早くなくなるとは思っていなかった。が、最終兵器として残していた三月書房に行くと、あっさり見つかる。どこの大型書店にもない本が、六畳ほどの大きさしかない小さな本屋で見つかる不思議。それにしても、ラテン・アメリカの本は岩波文庫には似合わない。ボルヘスも岩波文庫ではなんだか場違いに思える。しかし、ラテン・アメリカの文学を読めるのは今は岩波文庫ぐらいしかない。集英社からむかし出ていたラインナップはほぼ全滅してしまったし。ホセ・ドノソの『夜のみだらな鳥』など文庫で出たらまた読んでみたいのだが。あれを初めて読んだときは衝撃だった。