明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

アラン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』


アラン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』がいつの間にか品切れになっていた。大型のネット書店をいくつか調べてまわったが、すべて入手不可。いつか買うつもりでいたが、まさかこんなに早くなくなるとは思っていなかった。が、最終兵器として残していた三月書房に行くと、あっさり見つかる。どこの大型書店にもない本が、六畳ほどの大きさしかない小さな本屋で見つかる不思議。それにしても、ラテン・アメリカの本は岩波文庫には似合わない。ボルヘス岩波文庫ではなんだか場違いに思える。しかし、ラテン・アメリカの文学を読めるのは今は岩波文庫ぐらいしかない。集英社からむかし出ていたラインナップはほぼ全滅してしまったし。ホセ・ドノソの『夜のみだらな鳥』など文庫で出たらまた読んでみたいのだが。あれを初めて読んだときは衝撃だった。