明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

映画館という場所


TV で見た、どうでもいい映画のことなどをメモする。最近、物忘れが激しく、一度見た映画を何度も見てしまうので、困ってしまうのだ。ただでさえ時間がないのに、勘弁してほしい(ま、自分のせいなんだけどね)。

映画館で見る映画の場合、見た内容は忘れてしまっても、見たこと自体はふつう忘れないものだ。しかし、TVで見た映画というのは、驚くほどあっさりと記憶から消えてしまう。たしかに、ある程度当たりをつけてから映画館に見に行く映画には、それなりに印象に残るものが確率的に多くなるのに対して、手当たり次第にテレビで見る映画の場合、箸にも棒にもかからないものであることが非常に多く、記憶にも残りにくいということはあるだろう。しかし、それだけではない。

テレビで見る映画には「場所」が存在しないからだと思うのだ。映画館で見る映画は、それを見た映画館という「場所」といっしょに記憶のなかに残っていく。だから、内容を忘れてしまっても、見たという記憶まで消えてしまうことはまれだ。ところが、テレビで見る映画にはこうした固有の「場」が欠けている。だから、内容は漠然と覚えているのに、見た記憶だけがないという、倒錯的なことが起きたりするのだ。

などといってみたりするのだが、本当は老化にともなうただの脳軟化現象かもしれない。

全然たいした映画じゃないです。ただ、最近のフランス映画のアクション場面は、結構こっていてそれなりに楽しめる。『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムは、服で相手の手をくるくると巻き付けたりとか、ジェット・リーの『少林寺』を思わせるほとんどカンフー映画のアクションをやっているところが、ちょっとおもしろかっただけ。それにしても、家のなかにいる人ふたり殺すのに、ロケット弾まで使うというのはまったく金と物語の浪費でしかない。

  • マーヴィン・ルロイ『荒野の貴婦人』★

女医を主人公にした西部劇というのが珍しかったけれど、実をいうと、西部を舞台にした、ただの恋愛もの。

アルドリッチの映画には、なんでこんな映画を撮ったのというようなものがときどきあるが、これも全然おもしろくなかったね。とにかく、わたしはジーン・ワイルダーという俳優が大嫌いなんです。

  • 『怒れるドラゴン・不死身の四天王』★☆

四天王というが、実は、ジミー・ウォンしかわたしは知らない。

トム・クランシーものでは、『パトリオット・ゲーム』はわりかしおもしろかった。これは結局、弟を殺された男と、家族をねらわれた男との対決の話というこぢんまりとした物語になっている分だけ、かえって筋が通った映画になっている。とはいえ、舞台があちこち移動するのはいいとして、それをきちんと見せる基本的な演出力が欠如しているのは、まったく困ったものだ。

  • マレカ・カニエフスカ『ゲット・ア・チャンス』★☆
  • 『デビル』★

このへんになると、いうことはほとんどなにもない。