明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。































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神戸映画資料館でわたしが行っている「連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見」の詳細が決まりました。

「連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見
第8回 パプストとブルックス──『パンドラの箱』を読み解く」
2019年12月22日(日)
詳細はここで。
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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

空想の美術館〜堺でアルフォンス・ミュシャが見れるって?


迷宮美術館」というテレビ番組を毎週見ているのだけれど、こないだその番組を見ていて、大阪の堺にミュシャの美術館があることを知って驚いた。すごく地味な活動をしているようで、近所の人さえ知らないらしい。どうやら公式ホームページもないようだ。しかし、ミュシャの作品が大小あわせて100点あまり、常時展示されているというから、これは結構すごい。

http://www.sakai-bunshin.com/bunka/b03.html


そういえば、大阪市が計画している美術館の建設が頓挫し、約150億円をかけて購入した絵画など約3000点の大半がお蔵入りしたままになっているという話を思い出した。たんなる噂ではなく、本当の話だ。いつだったかテレビで、市の職員がモディリアーニの絵かなんかを見せながら、話しているのを見たことがある。

85年から絵画などの収集を開始し、アメデオ・モディリアニの「髪をほどいた横たわる裸婦」(約19億3000万円!)やサルバドール・ダリの「幽霊と幻影」(約6億7800万円)などを購入したが、美術館建設のめどはいまだに立っておらず、大部分は市内のトランクルームなどに眠っているというから、あきれる。だれにも見られない絵なんて、存在しないも同然だ。それらの絵は文字通り、大衆から盗まれているわけだから、限りなく犯罪に近い行いだと思うのだが、罰する法律はないんだろうか。

知り合いに大阪の人間が結構たくさんいるのだが、彼らは百円、二百円のことで目の色を変える割には、こういう莫大な無駄遣いについては、思考がほとんど麻痺してしまっていて、本気で怒っている人は少ないように思える。まったく不思議な人種だ。