Web 版「リベラシオン」の映画コーナーが模様替えしていて、前より使い勝手が悪くなった。ちなみに、「ル・モンド」でも「リベラシオン」でも、先頃公開されたばかりの北野武『TAKESHIS'』の批評が出ている。「ル・モンド」では武のインタビューも読める。
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新作DVDの案内です。今回はそんなにビッグなサプライズはありませんが。
■マーク・ロブソン『ロスト・コマンド 名誉と栄光のためでなく』
アルジェリア戦争をオールスター・キャストで描いた作品。
■オットー・プレミンジャー『栄光への脱出』 こちらはプレミンジャーが中東問題を描いた問題作。これも1500円を切る廉価版で再発売。
■内田叶夢『血槍富士』8/4
内容(「Oricon」データベースより)
当時すでに故人になっていた井上金太郎の原作を映画化した、内田吐夢監督の再起第1回作品。槍持ちの権八が、無頼の侍に殺された主人の仇を討つまでを描いた時代劇。出演は片岡千恵蔵、月形龍之介ほか。
■ヴィンセント・ミネリ『バンド・ワゴン』
ミネリの、あるいはミュージカルの最高傑作。980円の廉価版で。
ハードボイルド作家、大藪春彦原作の映像化作品を集めた野獣BOX。「野獣死すべし」「「みな殺しの歌」より 拳銃よさらば」「野獣都市」「野獣死すべし 復讐のメカニック」の4作品を収録。特典ディスク付きの5枚組BOX。
「こうして『野獣都市』一篇は、ひとりの若者が二焦点のうちの一焦点になることによって、ハードボイルド活劇のヒーローへと成長していき、ヒーローとしての自立をとげたとたん、自立の基盤のないゆえに死に至る、というドラマである。明らかに、ここには、自立をめぐっての、矛盾もしくは倒錯が見られよう。が、むしろそのことが、『野獣都市』を生のダイナミズムにあふれたハードボイルド活劇の傑作にしている。」山根貞男『活劇の行方』