明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

グレン・フォード亡くなる


グレン・フォードが30日死去した。90歳。死因は不明。

実は、このニュースを最初に聞いたときは、まだ生きていたのかと驚いた。ついこないだ、グレン・フォード主演の『ポケット一杯の幸福』について書いたばかりである。先日、たまたまテレビで『スーパーマン』(78)を見ていたので、ああ、グレン・フォードがでてる。このころは結構年を取ってたんだなと、思ったりしながら、その数分だけの出演にスターの貫禄を感じると同時に、なにか寂しい気持ちにさせられたことを思い出す。晩年はほとんどゲスト出演ばかりだった。91年の『JFK』がたぶん最後の出演作だろう(どの役で出ていたのか思い出せない)。

幸い、『ギルダ』『決断の3時10分』『カウボーイ』『復讐は俺に任せろ』など、グレン・フォードの代表作の多くは日本版DVDで見ることができる。これにヴィンセント・ミネリが監督した『黙示録の四騎士『けっさくなエディ』ジャック・ターナーによる冒険活劇『地獄の道連れ』、ジョージ・マーシャルのコメディ西部劇『縄張り』などが加わればほぼ完璧だ(マーシャルがグレン・フォード主演で撮った『掠奪の町』は『ザ・ウェスタン・ムービー Vol.3 』に収録されている)。ほかにも、リタ・ヘイワース主演の『カルメン』などが日本でDVD化されている(リタとはかなり親密な関係にあったといわれていて、共演作も多い)。