チェチェン問題にはさして関心を持っていないように思えた日本人だが、ロシアのスパイ暗殺事件には大いに関心をかき立てられているようだ。ロシアがどんなひどい状況になっているか、ようやく感づきはじめたらしい。さて、「007」の新作も公開されることだし、この機会にスパイ映画の傑作を自分なりにセレクションしてみた。詳細は「映画の誘惑 セレクション」で。
とりあえず、いま日本でDVDで見られるものはこれぐらいである。マンキーウィッツの『5本の指』とか、ボリス・バルネットの『諜報員』とか、まだまだ未ソフト化のものが多い。ゴダールがちょい役ででているラウール・レヴィの『ザ・スパイ』など忘れがたい作品なのだが、これなんかは当分DVD化される望みはなさそうだ。ロメールの『三重スパイ』が早くみたい。
さて、新作DVDは、例によって、ロマン・ポルノをセレクションしてみた。あまり人気がないようなのだが、しつこく紹介する。
■小沼勝『金曜日の寝室』、『濡れた壺』
■曽根中生『色情姉妹』、『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』
■神代辰巳『四畳半襖の裏張り』、『一条さゆり 濡れた欲情』、『赫い髪の女』