明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜『スピオーネ クリティカル・エディション』『ジャン・ルノワール DVD-BOX1』 ほか


4月もそろそろ終わりなので、7月までに出る新作DVD のなかから気になるものをピックアップしてみた。

フリッツ・ラング『スピオーネ クリティカル・エディション』

ラングがドイツ時代に撮り上げたスパイ映画の傑作。以前に出ていたものが手に入らなくなっていたので、再販されるのはめでたい。


『戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版』

サイレント映画名作の復元版にオリジナルスコアーによる音楽が付いて完成、2005年ベルリン映画祭でプレミア上映された。
特典 収録:特典映像42分、ポチョムキンオデッサの叛乱を伝えるニュース映像2本 封入:解説リーフレット

『ジャン・ルノワール DVD-BOX1』

『カトリーヌ』『女優ナナ』『のらくら兵』を収録。『女優ナナ』はビデオ・レンタルもしていたが、置いているところがほとんどなくて探すのに苦労したものだ。たぶん2度といくことはないビデオ・ショップでやっと見つけて、それだけのために会員になって見たことを覚えている。出すならもっと早く出してほしかった。ちなみに、フランスで出ている DVD-BOX には、『牝犬』『のらくら兵』『赤ん坊に下剤を飲ませろ』『カトリーヌ』が収められている。これはこれでなかなかのラインナップだ。わたしとしては、『十字路』がもう一度見てみたいのだが、これは本国フランスでもいまのところ DVD化されていないようだ。このあたりの作品も日本版で順次出る予定なのだろうか。今後に期待したい。


『エリック・ロメール・コレクション パリのランデブー』

『ヒッチコック劇場 第一集1』

BS でも放送が始まっている。「ヒッチコック劇場」といっても、本人が演出している作品は少ないので注意。

『ヒッチコック クラシック・セレクション1』

『ハンフリー・ボガート コレクション』

既出のものがまとめられただけで、特に掘り出し物は入っていないのが残念。

レオス・カラックス『ボーイ・ミーツ・ガール』『ポーラX』

オットー・プレミンジャー『カルメン』

プレミンジャーが黒人のみのキャストでビゼーを映画化した問題作。さらに廉価版になって再登場。