4月もそろそろ終わりなので、7月までに出る新作DVD のなかから気になるものをピックアップしてみた。
ラングがドイツ時代に撮り上げたスパイ映画の傑作。以前に出ていたものが手に入らなくなっていたので、再販されるのはめでたい。
『戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版』
サイレント映画名作の復元版にオリジナルスコアーによる音楽が付いて完成、2005年ベルリン映画祭でプレミア上映された。
特典 収録:特典映像42分、ポチョムキンとオデッサの叛乱を伝えるニュース映像2本 封入:解説リーフレット
『カトリーヌ』『女優ナナ』『のらくら兵』を収録。『女優ナナ』はビデオ・レンタルもしていたが、置いているところがほとんどなくて探すのに苦労したものだ。たぶん2度といくことはないビデオ・ショップでやっと見つけて、それだけのために会員になって見たことを覚えている。出すならもっと早く出してほしかった。ちなみに、フランスで出ている DVD-BOX には、『牝犬』『のらくら兵』『赤ん坊に下剤を飲ませろ』『カトリーヌ』が収められている。これはこれでなかなかのラインナップだ。わたしとしては、『十字路』がもう一度見てみたいのだが、これは本国フランスでもいまのところ DVD化されていないようだ。このあたりの作品も日本版で順次出る予定なのだろうか。今後に期待したい。
BS でも放送が始まっている。「ヒッチコック劇場」といっても、本人が演出している作品は少ないので注意。
既出のものがまとめられただけで、特に掘り出し物は入っていないのが残念。
プレミンジャーが黒人のみのキャストでビゼーを映画化した問題作。さらに廉価版になって再登場。