>>戦争映画をめぐるいくつかのテーマ<<
- 戦争映画のクリシェ
サミュエル・フラーによる「戦争映画に関する六つの命令」
1. だれかが撃たれても、けっして戦闘をやめるべからず。ほかにどうすることができよう?
2. 死に瀕した GI が札入れをひっぱり出してフィアンセの写真を眺めることなど、けっして許すべきではない。そんなことはついぞ起こったためししはないのだ。
・・・等々。
- 戦争映画のサブジャンル
レジスタンス、脱走、軍法裁判、捕虜収容所、反戦、反ナチス、総力戦、革命、階級闘争(無能な上官)、メロドラマ、等々。
- 戦争映画の道具立て
戦車、機関銃、塹壕、トーチカ、収容所、橋、無線、ジープ、等々。
- 戦争映画における女
家族(妻・娘)、野戦病院の看護婦、娼婦・・・
- 領域化と脱領域化
大地の蹂躙(クロード・シモン)
- 戦争映画の地理学
砂浜、小高い丘、密林、等々。
海・陸・空。
国境。
- 視線
そこにおいて視線はどのように描かれているか。西部劇との比較など。
- コミュニケーション
戦争とは、そこにおいて、命令が、メッセージが、手紙が、人(捕虜)が、銃弾が、ありとあらゆるものが行き交う、すぐれてコミュニケーション(交通)の場である。
- 旅
そして、戦争映画は旅の映画でもある(セリーヌ)。ロード・ムーヴィーとしての戦争映画。
- 制服
コスチューム・プレイとしての戦争映画。
つまり、映画とは戦争なのだ!