明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『ラベンダー・ヒル・モブ』ほか

『コロンビア・プレミアム 戦争映画コレクションBOX 18枚組』


[『アラビアのロレンス[2枚組]』『戦場にかける橋[2枚組]』『ナバロンの要塞』『将軍たちの夜』『サハラ戦車隊』ほか、コロンビア映画が誇る珠玉の戦争映画16タイトルを収録した18枚組BOX。全商品にキネマ旬報社特別編集の解説本「名画への扉」を封入。]


『ルネ・クレール DVD-BOX2』


『巴里の屋根の下』『巴里祭』『リラの門』、および、特典にサイレント映画『眠るパリ』を収録。



河瀬直美『萌の朱雀』


カンヌ効果で初DVD化。

オーソン・ウェルズ『審判』


やっと出たかという感じだ。ウェルズの映画は何本か DVD になっているが、その多くはアイ・ヴィー・シーが版元。出せばいいってもんじゃないだろ、というクオリティーで有名な会社だ。『市民ケーン』の500円 DVD の画質はひどいという話は聞いていたが、TSUTAYA でレンタルされているアイ・ヴィー・シーの『市民ケーン』の画質もひどかった。今度の『審判』は、「ユニバーサル・セレクション」のなかの一本として新たに発売される。期待したい。


チャールズ・クライトン『ラベンダー・ヒル・モブ』


[贅沢な暮らしを夢見る一人の銀行員が、自分の銀行の輸送車から金の延べ棒を盗み出し、エッフェル塔のレプリカに仕立ててフランスに出荷する、イギリスのクラシック・コメディ。冒頭にオードリー・ヘプバーンが出演している。 ]

これ前から見たかったんです。ついに DVD化! しかもめちゃくちゃ安い。チャールズ・クライトン、もうちょっと再評価されてもいいと思うんだけど。


「おそらく『ラヴェンダー・ヒル・モッブ』のチャールズ・クライトンが、エッフェル塔の階段を駆け下りるアレック・ギネスを同じ速度で追った縦移動がもっとも長い記録であろうが、その奇妙な上下移動を実現しえたカメラマンのダグラス・スロコンブの名前は、グレッグ・トーランドラウール・クタールに捧げられるほどの映画史的崇拝を受けとめるにはいたっていない。上下移動は横移動に比較してなぜかむくわれることの少ない試みなのだ。」

蓮實重彦『映画の神話学』

『ジャン=リュック・ゴダール フィルム・コレクション5枚組』


「小さな兵隊」「気狂いピエロ」「パッション」「ゴダールの探偵」の4作品を収録した特典ディスク付きの5枚組DVD BOX。初回生産限定。


ヘンリー・ハサウェイ『Gメン対間諜』


フランク・タシュリン『女はそれを我慢できない』


スタンダード画面がカーテンみたいに横に開いてシネスコに変わるアイデアがしゃれてたね。


エリック・ロメール コレクション『愛の昼下がり』『O公爵夫人』『聖杯伝説』


前にも紹介した気がするが、リンク先が変わったみたいなので。


原一男『ゆきゆきて神軍』


[天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。劇場公開時はもちろん、2000年のDVD発売の反響もすごく、新装版となって再発売! 〈スタッフ〉監督・撮影:原一男/企画:今村昌平/製作:小林佐智子/録音:栗林豊彦/編集・構成:鍋島惇 ]