明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD 紹介〜『歴史の授業』『ジャン・ルノワール DVD-BOX2』

『ストローブ=ユイレ コレクション 歴史の授業』


車を使った長い長い移動撮影が素晴らしい。ショットが変わるだけで緊張する。


[劇作家、ベルトルト・ブレヒトの未完の長編小説「ユリウス・カエサル氏の商売」をストローブ=ユイレ監督が映画化。共和制ローマが資本主義へと移り変わる過程で生まれた不公平を、カエサルをはじめとする同時代の人々が証言していく。]

『ジャン・ルノワール DVD-BOX2』


『牝犬』だけは手元にないので、ばら売りしてくれるとありがたい。『坊やに下剤を』はたしかルノワール初のトーキー作品だったと思うが、そこで聞こえる音というのがトイレを流す音だというのがひとをくっている。


[人間の深淵を捕える確かな演出力と絵画のような映像美で数々の傑作を残す巨匠、ジャン・ルノワールの3枚組BOX第2弾。やんちゃな子供を中心に家庭内でドラマが繰り広げられる『坊やに下剤を』、『牝犬』、『素晴らしき放浪者』の全3編を収録する。]

『白い肌に狂う鞭』


黒沢清を魅了したマリオ・バーヴァの傑作ホラーがばら売りで。


[イタリア娯楽映画の巨匠、マリオ・バーヴァ監督が描くエロティックホラー。海辺の屋敷で豪華な生活を送る一族の下に、放蕩息子のクルトが帰還する。だが数日後に彼は何者かによって殺害され、以来義妹・ネヴェンカは彼の霊に苦しめられるようになり…。]