明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

ピエール・ペロー『Trilogie de L'Île-aux-Coudres』ほか


金融市場が大混乱している。株には興味がないし、今のところわたしの生活には直接関係ないのだが、ひさしぶりにフランスに本や DVD などを注文しようと思って少し前から品定めしていたところだったので、グッド・タイミングだった。ついこのあいだまで1ユーロ 170 円だったのが、いまは 150 円台前半にまで落ち込んでいる。ここぞと思ってまとめて注文した。


まずは、カナダのドキュメンタリー作家、ピエール・ペローの作品集『Trilogie de L'Île-aux-Coudres』ドゥルーズの『シネマ 映像=時間』のなかでも、ジャン・ルーシュとならんで多くのページが割かれている非常に重要な作家だが、日本ではこれまで(そしてたぶん、これからも)ほとんど見る機会がなかった。10年以上前に、フランスで一度だけ見るチャンスがあったが、そのとき見逃してしまったことを、その後ずっと後悔していたので、この DVD 発売は実にうれしい。

『Pour la suite du monde』『Le Règne du jour』『Le Beau plaisir』『Les Voitures d'eau』の4作と、ペローのインタビューなどの特典映像を収録。




それから、前回うっかり買い忘れてしまったウジェーヌ・グリーン『Pont des arts』と、テッド・テツラフの『窓』の DVD を注文する。


『窓』は以前から見たかった映画で、つい買ってしまった。ヒッチコックの『汚名』などで知られるキャメラマン、テッド・テツラフが監督した、ウィリアム・アイリッシュ原作の非常に名高いサスペンス映画である。これは、たぶん、アメリカでも DVD になっていないと思う。


ほかに本を数冊注文したので、そこそこの金額になったが、日本だと DVD-BOX を買っただけでこれぐらいになるので、それを考えるとずいぶん安い。


気が向いたら、作品を見たあとでまた報告する。