明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

海の向こうでジョン・フォードがすごいことになっている



「ボーン・アイデンティティ」シリーズは、最近では珍しく、知性を感じさせるアクション映画だったが、とうとう終わってしまった。しかし、ひたすら走っているだけの映画だったね。壮大な鬼ごっこを見ているようだった。


さて、アメリカでは、2007年になってから、FOX 時代のジョン・フォードがすごい勢いで DVD化されている。


Pilgrimage / Born Reckless (The Ford at Fox Collection Double Feature) (1933)




Prisoner of Shark Island (The Ford at Fox Collection) (1936)

『虎鮫島脱獄』! 前からメチャクチャ見たかった一本だ。やっと見れる(「見れる」と書くたびに ATOK が「ら抜き言葉」ですと警告してくるのがうっとおしい)。




John Ford's American Comedies

(Steamboat Around the Bend / Judge Priest / Doctor Bull / When Willie Comes Marching Home / Up the River / What Price Glory) (1926)

トーキー初期のコメディ作品を集めた BOX。




John Ford's Silent Epics

(Just Pals / Four Sons / The Iron Horse / Hangman's House / Bad Men) (1928)


サイレント時代のジョン・フォード作品を集めた BOX。




Ford At Fox - The Collection (1933)

なかでもいちばんすごいのがこの BOX で、上記の作品すべてと、その他数本の作品が収められている。これでたったの 200ドル──といったら、2万5千円しないでしょ。信じがたい値段(ただし、これは 30%オフの値段。本当の値段は 300 ドルです)。


Disc 1: WHAT PRICE GLORY Disc 2: MY DARLING CLEMENTINE Disc 3: HOW GREEN WAS MY VALLEY Disc 4: TOBACCO ROAD Disc 5: GRAPES OF WRATH Disc 6: DRUMS ALONG THE MOHAWK Disc 7: WEE WILLIE WINKIE Disc 8: YOUNG MR. LINCOLN Disc 9: PRISONER ON SHARK ISLAND Disc 10: STEAMBOAT AROUND THE BEND Disc 11: WORLD MOVES ON Disc 12: PILGRIMAGE/BORN RECKLESS Disc 13: DOCTOR BULL/JUDGE PRIEST Disc 14: FOUR MEN AND A PRAYER/SEAS BENEATH Disc 15: WHEN WILLIE COMES HOME/UP THE RIVER Disc 16: FOUR SONS Disc 17: THREE BAD MEN/HANGMAN'S HOUSE Disc 18: JUST PALS Disc 19: BECOMING JOHN FORD DOCUMENTARY Disc 20: THE IRON HORSE SPECIAL EDITION UK VERSION DISC 1 Disc 21: THE IRON HORSE US VERSION: DISC 2

[『栄光何するものぞ』『荒野の決闘』『わが谷は緑なりき』『タバコ・ロード』『怒りの葡萄』『モホークの太鼓』

『軍使』『若き日のリンカン』『虎鮫島脱獄』『周遊する蒸気船』『世界は動く』『戦争と母性』、『悪に咲く華』

『ドクター・ブル Doctor Bull』、『プリースト判事』『四人の復讐』『海の底』『When Willie Comes Marching Home』『河上の別荘』『四人の息子』『3悪人』『血涙の志士』 『野人の勇』
『Becoming John Ford』(ニック・レッドマン監督によるドキュメンタリー)『アイアン・ホース』

(上とだいたい対応しているはず)]