明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『宮川淳 絵画とその影』



『宮川淳 絵画とその影』 [大人の本棚]


本日発売。

宮川淳、読まれてるのか? わからない。


[「白日の中のこの影。絵画は否定し、消去することはできるだろう。だが、芸術はそのとき、まさしく、いよいよその影をあらわにする。」
近現代美術史からポスト構造主義まで、分野を越えてラディカルな思考を遺した批評家、宮川淳アンフォルメル、反芸術、ネオダダ、ポップアートなど、現代美術が最も賑やかだった1960年代の美術批評を精選してまとめる。没後30年をへて、いまなお輝きを失わない、イメージと観念への透徹した眼差し。
「それは論理というものの本質に属しているポエジーの明晰さというべきであろう」(建畠晢)]


[目次]

  • アンフォルメル以後
  • 変貌の推移―モンタージュ風に
  • 反芸術―その日常性への降下
  • “永遠の可能性”から不可能性の可能性へ―ヴァレリアンであるあなたに
  • 反芸術以後美術界の現状と今後
  • 芸術・作品・批評
  • オブジェの象徴的メタフォア―はじめてのジャスパー・ジョーンズ展を見て
  • 絵画とその影
  • 影の侵入
  • 前衛芸術の新しい方向〔ほか〕