明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

気になる新刊〜バルザック『ランジェ公爵夫人』ほか


Amazon新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン』を注文してしまった。

面白いのはわかっていたが、万が一面白くなかった場合のことを考えて、念のために3巻目までをまず注文する(といっても、全部で5巻なので、大して変わらないのだが)。

わたしが買ったのは、2006年に『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』として新たに刊行されたもので、各巻の黒い帯に有名人のコメントが寄せられていた。第2巻には、「阿部和重絶賛!!」の文字が躍る。阿部和重が好きな漫画だとはまったく知らなかったが、内容はある程度知っていたので、なるほどと納得する。『シンセミア』あたりの遠い源泉にはなっているのかもしれない。

「これは、壮絶なまでに徹底した描写の追求によって『世界』の連続性を描き出す、きわめて倫理的な作品である。」(阿部和重


バルザック『ランジェ公爵夫人』


リヴェットの公開にあわせて翻訳がでた。バルザックにくらべたらリヴェットなんてただの子供だ、というような話をシネフィルにしてもほとんど効果のないことは経験で知っているのでやめておく。気が向いたら読んでください。


ラシーヌ『ブリタニキュス,ベレニス』 (岩波文庫)


真の天才の一人です。映画のなかで演劇を繰りかえし描いてきたリヴェットにとっても重要な作家だったはず。読みましょう、できればフランス語で。


レイ・ブラッドベリ『猫のパジャマ』


ブラッドベリの最新短編集。まだ書いているというのがなんかすごいね。


町田康『猫のあしあと』


『猫にかまけて』は別の場所で軽く紹介してあるが、これはあれにつづく猫エッセイ第2弾。