明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

サミュエル・フラー『ホワイト・ドッグ』など。

[10月30日のメモランダム]


1922 - ベニート・ムッソリーニがイタリアの首相に就任。
1938 - オーソン・ウェルズH・G・ウェルズ原作『宇宙戦争』のラジオ劇を放送。全米中がパニックに。



[生誕]

1930 - ネストール・アルメンドロス (-1992)


[死亡]

1997 - サミュエル・フラー (1912-)


ローマ進軍記念日前後の10月下旬には、毎年多くの人びとがプレダッピオにあるムッソリーニの墓に詣でる。その数は、近年、次第にふえつつあるという。その様子を伝えるフランスの衛星ニュースで、カメラを前にして平気で人種差別的な発言をするムッソリーニの支持者たちを見ていて気分が悪くなった。ヨーロッパは全体的に右傾化の傾向にあるが、諸外国から見ると日本も相当右傾化しているように見えるようだ。それに気づいていないのは、日本人だけかもしれない。




☆ ☆ ☆


プチ・ニュース

山根貞男『マキノ雅弘―映画という祭り』 (新潮選書)


サミュエル・フラー『魔犬』White Dog

フラーの人種差別的(?)傑作がついに CRITERION COLLECTION に登場。


☆ ☆ ☆


最近見た映画

ピーター・ローレ Der Verlorene (51)

 ピーター・ローレ唯一の監督作品。


クロード・ミレール La meilleure façons de marcher(「いちばんうまい歩き方」76)



クロード・ミレールのほうはみんな見ていると思うので、説明はいいだろう(ひさしぶりに見直したが、傑作だった)。一方、ピーター・ローレDer Verlorene は、まだまだ呪われた作品の感がある。見ていない人も多いかもしれない(というか、ひょっとすると、だれも知らないかも)。そのうち機会があったら、詳しく報告ようと思っている(いまは疲れているので、このへんで失礼)。