明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜『ざくろの色 プレミアム・エディション』『ミネソタ大強盗団』


庄野潤三氏が亡くなりました。『プールサイド小景』を学生の頃読んですごいインパクトを受けたことを思い出します。『アメリカン・スクール』小島信夫とかと並んで、一時期、わたしにとってとても重要な作家でした。


☆ ☆ ☆



ルイス・ブニュエル『のんき大将』『アルチバルド・デ・ラクルスの犯罪的人生』



河瀬直美『万華鏡(英語字幕版)』


見てません。


フィリップ・カウフマン『ミネソタ大強盗団』(Thre Great Northfield Minnesota Raid)


ロバート・ベントン『夕陽の群盗』などと並ぶ70年代西部劇の代表作の1つ。語り古されたジェシー・ジェームズの物語だが、描き込まれた歴史的ディテールが新鮮だ。自動車が出てくる西部劇はないわけではないけれど(ペキンパーの作品など)、野球が登場する西部劇は他に記憶がない。

ちなみに、ゴードン・ダグラスに『The Great Missouri Raid』という、同じくジェシー・ジェームズを描いた作品がある(豆知識)。



オリヴィエ・アサイヤス『夏時間の庭』


『ジョン・カサヴェテス 生誕80周年記念DVD-BOX HDリマスター版』


バラ売りもあり。


(英語が得意の人は、これよりも総収録時間が300分ほど長いのに、値段が半額近い Criterion の BOX を買った方が断然お得。こちらでは、『チャイニーズ・ブッキー』の異なる2ヴァージョンを見ることができる。)


『ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー BOX 5 (シナのルーレット/ペトラ・フォン・カントの苦い涙/悪魔のやから)』


『ペトラ・フォン・カント』はいかにもファスビンダーらしい密室劇の傑作。彼の作品のなかではとっつきやすい部類に属するだろう。『シナのルーレット』には、アンナ・カリーナとマーシャ・メリルという、ゴダールの名前と永遠に結びつけられている二人の女優が出ていることが注目だ(出てると知らずに見たので、申し訳ないが、二人の顔をすぐには認識できなかった)。混乱の極みとでもいうべき『悪魔のやから』は、ファスビンダー作品のなかで最もいらいらさせる一本かもしれない。それ故に興味深い作品だ(まあ、こういうのを撮ってるから、あまり人気がないんだけど)。


バーベット・シュローダー『陰獣』


見てません。

『ざくろの色 プレミアム・エディション 「ざくろの色」デジタルリマスター版+「パラジャーノフ・コード」』


以前、出たと思ったらすぐにリンクが消えてしまった DVD。