明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『Jacques Doillon : coffret 7 DVD』ほか

マルセル・レルビエ『Coffret Marcel L'herbier : Eldorado ; L'homme du large』


ジョン・ヒューストン『ファット・シティ』


リチャード・フライシャー『The Clay Pigeon』


手元にあるフランスの映画ガイドには "Série B intéressante seulement par la signature de Fleischer" とある。まあ、そういうことだ。大して評価が高い作品でもないのに、フライシャーという名前だけで、日本のシネフィルにも見てもらえる。


マリオ・モニチェリ『I soliti ignoti』


フライシャーにくらべると、このイタリア喜劇の巨匠の日本における扱いはあまりにも不当だ。代表作の多くは公開すらされていないし、今では名前もほとんど忘れられているといっていい。別に、マリオ・モニチェリが偉大な監督だと言うつもりはないけれど、イタリア喜劇の最高傑作のひとつと言われるこの作品すら公開されていないってのは、どうなんですかねぇ。

これはドジな連中による強盗計画の一部始終を描いたいかにもモニチェリらしいコメディ。Criterion からも "Big Deal on Madonna Street" のタイトルで DVD が出ている。

ちなみに、蓮實重彦はモニチェリの『ちゃちなブルジョア』をとあるベストテンに選んでいる。興味がわきましたか。


マリオ・モニチェリ『戦争・はだかの兵隊』La grande guerra


ちっぽけな人間たちの姑息な生き様が描かれているのはいつものモニチェリだが、ラストのあっけない処刑シーンには、他の彼の作品にはない生々しさがある。


リカルド・フレーダ/マリオ・バーヴァ『Les vampires』


これ見たいんだけど、たぶん大したことないんだろうなぁ。そんな気がする。マリオ・バーヴァが撮影を担当。


ジョゼフ・ペヴニー『千の顔を持つ男』


ロン・チャーニーの生涯を描いた伝記映画。そんなたいした映画でもないけれど、映画の世界が描かれているというだけで興味深い。


ジャック・ドワイヨン『Jacques Doillon : coffret 7 DVD』


オリヴェイラ『Le Miroir Magique』


「カイエ」での評価は高かった。日本で公開されるんだろうか。

(「カイエ」で思い出したが、編集長がいつの間にかミシェル・フロドンからステファーヌ・ドロルムに変わっていた。)