明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜『カール・Th・ドライヤー コレクション 奇跡 (御言葉) 』ほか

エルマンノ・オルミ『ポー川のひかり』


『若き日のリンカーン』のヘンリー・フォンダは、馬車でやってきた入植者の家族がもっていた法律書に魅せられ、法律を学び始める。一方『リバティ・バランスを射った男』で、同じように馬車で町にやってきたジミー・スチュアートを襲った盗賊リー・マーヴィンは、スチュアートがもっていた法律の本を見つけると、これが西部の法律だといってびりびりに引き裂く。

魂であり、生命であり、知の源であり、歴史の証言でもある書物のイメージは、『ざくろの色』で地面や屋根の上に広げられたおびただしい書物をはじめとして、映画のなかで様々に描かれてきた。しかし、その一方で、書物を唾棄すべきものとして描いた場面も少なくない。トリュフォーの『華氏451』で焼き尽くされる書物、あるいは、アントニオーニの『砂丘』のラストの幻想的な爆破シーンで、数々の文明の利器とともに粉々に爆破される無数の書物、等々。

ポー川のひかり』の冒頭で描かれる、まるで磔にされたかのように、図書館の床やテーブルじゅうにくさびで打ち付けられた書物は、映画が描いてきた破壊される書物のイメージのなかでも、とりわけ禍々しいものとして、忘れられないものになるだろう。


イエジー・スコリモフスキ『アンナと過ごした4日間』

『カール・Th・ドライヤー コレクション 奇跡 (御言葉) 』


『フランスの巨匠 ジャン・ルノワール DVD-BOX リクエスト復刻箱』


IVC の DVD を集めただけの BOX。

クエンティン・タランティーノ『イングロリアス・バスターズ』



ついでに、こんな本も。


『ユリイカ2009年12月号 特集=タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』の衝撃 (ムック)』

ロバート・D・ウェッブ『誇り高き男』


おおむかしに見ているし、ビデオにも録画してあるはずだが、まったく思い出せない。悪くない西部劇だったという印象だけは残っている。


『<岡本喜八監督作品>どぶ鼠作戦』

オリヴィエ・アサイヤス『クリーン』