紀伊国屋から発売。
5年ほど前にロバート・ワイズが亡くなったとき、だれか『拳銃の報酬』を DVD 化してくれないものかと、このブログに書いたことを、思い出した。もっとも、その頃は、この映画のことはほとんど忘れられていたので、たいして期待していなかった。その数年後に『レッドパージ・ハリウッド』が出版され、この作品のことがけっこう大きく取り上げられた。あの本でこの映画のことを知った人も多いかもしれない。紀伊国屋から DVD が出ることになったのも、たぶんそういう流れなのだろう。わかりやすいね。
ロバート・アルドリッチ『悪徳』
『ビッグ・ナイフ』のこと。『悪徳』はTV放映されたときの邦題だろう(このタイトルだと見る気にならないな)。
ハリウッドを描いたクリフォード・オデッツの戯曲をアルドリッチが映画化した傑作。
フレッド・ジンネマン『暴力行為』
前から見たかった一本。これがこのレーベルから出たのは、意外だったね。ちょっとだけ紀伊国屋を見直した(と、思ってたら、これは勘違いで、実は、ジュネス企画だった)。
ジンネマンなんてどうでもいいという人もいるだろう。実をいうと、わたしもこの監督にはほとんど興味がないのだが、『たかが映画じゃないか』の山田宏一と和田誠の対談を読めば、絶対この映画が見たくなるんだよね。『拳銃の報酬』とは、ロバート・ライアンつながり。
フレドリック・ワイズマン『パリ・オペラ座のすべて』
見てない。『福祉』をはじめとする、ワイズマンの初期の白黒作品は大好きなんだが、最近の作品は、なにがなんでも見なければという気にならないので、見逃しているものもいろいろある。これはどうだったのだろう。
アンジェイ・ワイダ『カティンの森』
最近、この作品とも無関係ではない大惨事があった。ふつうならスルーしていた作品かもしれないが、なにか偶然とは思えないので、挙げておく。
ジョージ・シートン『36時間 ノルマンディ緊急指令』
別にたいした映画じゃないんだけど、目についたので、取り上げておいた。
いま見たらどうってことないが、当時としてはかなりトリッキーな物語だったかも。
ニコラス・レイ『夜の人々』
ジュネス企画。作品については、今さら説明する必要もないだろう。
フランク・ボザージ『春の序曲』
ジュネス企画。紀伊国屋と値段設定が似ているので、まぎらわしい。
未見だが、Allcinema では4つ星がついている。それは全然信用できないが、わたしがいつも参照しているフランスの映画ガイドでも、滅多につかない最高の4つ星がついているのは心強い。見るしかないね。