明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

トラブル・エブリデイ


秘密にしていたが、実は、最近、パソコン周りで事件が続発している。なぜか次々とすべてが故障していくのだ。すべての問題を解決するために、数ヶ月のあいだに結構な金と労力を使ってしまった。だれかの役に立つかもしれないので、以下に経緯をメモしておく(サブタイトルは、お遊びなので気にしないでください)。



暗闇でスキャナ

最初は PowerMac G4 だった。もっとも、これは20年ぐらい前に買って、いまではサード・マシンとして使っていたものなので、さして実害はない。それからしばらくして、エプソンのプリンタ PM940C が、インクパッドの飽和で印刷不能になった。自分でプリンタを解体して、インクパッドを洗浄し、再び使えるようにする強者もいるようだが、そんな面倒なことはできないので、買い換えた。新しく買ったエプソン複合機 EP-802A は、見た目の作りこそちょっとちゃちいが、CDラベル印刷は簡単だし、コピーもお手軽、OCRソフトも Mac 用のが標準でついていて、無線印刷もできる。これが2万円台というのはなかなかのコストパフォーマンスだ。しかし、しばらくして、この買ったばかりのプリンタから、異音が聞こえるようになった。

電源を入れた直後や、プリントを終えたあとで、内部でインクヘッドが動いているような「ウィーン、ガチャン」という機械音がするのは、このプリンタの仕様なので、別に気にしていなかったのだが、それがあるときから、明らかになにか異物が引っかかっているような「ガガガガガ」というものすごい音がするようになったのだ。紙を印刷しようとすると、「ガガガガガ」という音がしてプリンタが印刷動作に入らない。印刷をしていない待機中も、いつもの「ウィーン、ガチャン」という音の代わりに、「ガガガガガ」という爆音がする。「ガガガガ」とあまりにうるさいので、「レディ・ガガか、お前は」と突っ込みをいれながら、トレイを引き出して中をのぞき込んだり、上部のふたを開けたりして、いろいろ調べてみたが、原因がわからない。唯一わかったことは、用紙トレイを少しだけ手前に引くと、異音がしなくなることだった。もちろん、それでは紙の印刷はできない(この状態でも、CDラベル印刷は問題なくできた)。

困ったことになった。これは修理に出すしかない。販売店に電話すると、プリンタは持ち込み修理になるという。次の日、車で修理に持って行くことにしたのだが、そのときになって、ひとつ思いついたことがあった。そういえば、異音がするようになったのは、スキャナを使ってコピーをしたあとだった。原因はスキャナにあるのかもしれない。試しに、あのときしたのと同じようにスキャナを動かしてみよう。『皆殺しの天使』を思い出すんだ。最初の動作に立ち返ることで、嘘のように悪循環から抜け出せるかもしれない。

それでスキャナを一度動かしてみた。すると、本当に嘘のように異音がしなくなったのだ。あれからだいぶたつが、プリンタは今でも問題なく動いている。結局、故障した原因も、解決した原因も分からない。真相は闇の中だ。終わりよければすべてよしと言いたいが、なんだか気持ちが悪い。


ハードスキャンダル

とにかく、修理に出さなくてすんで良かった。保証期間内なので、修理代はかからなかったはずだが、手間が省けて良かった。そう思っていたのもつかの間、その数日後、今度は外付けハードディスクのひとつが動作不安定になった。電源を入れ直せば、数分は安定しているので、完全に死んだわけではない。今のうちにバックアップをしなければ。しかし、どこをさがしてもバックアップをするだけの空き容量がない。あわてて外付けハードディスクを買いに行く。選んだのは、バファロー製の2Tの外付けハードディスクHDCR-U2.0EK(いまや2Tのハードディスクが1万円台で買える時代だ。わたしが最初に買った外付けハードディスクは、たしか、1Gで3万近くした。こんなにも安くなるものなのか)。さっそく Macmini とつなげて、息も絶え絶えのハードディスクからなんとか騙し騙しデータを引き出し、どうにかこうにかミスターメモリーを救出することができた。故障したハードディスクからいらないものを消去していくうちに、気のせいか動作も安定してきたように思える。初期化し直せばこのハードディスクもまだ使えるかもしれない。


夜までにドライブを

そう思って、やれやれと一安心していたのだが、これで終わりではなかった。その数日後、今度は、メインに使っている Macmini の DVD ドライブが急にディスクを認識しなくなった。DVD-R は問題ないのだが、DVD-RWDVD-R DL を認識しなくなってしまったのだ。ちょっと前にも同じことがあり、そのときは、ELECOM のレンズクリーナーを使ったら嘘のように直ったので、今度もそれでうまくいくだろうと高をくくっていたら、全然直らなかったどころか、よけいひどくなってしまった。RW と DL はあいかわらず認識しないし、DVD-R さえまともに認識しなくなった。さらには、湿式クリーナーを使ったせいか、ディスクを取り出すと変な汚れがついて出てくる始末。

仕方がないので、外付けの DVD ドライブを買うことにした。それでわかったのは、いま売られているプリンタやハードディスクのなかには、Win/Mac 両用のものが数多くあるのに、なぜか DVD ドライブには Mac 用と明記されたものがほとんどないことだ。しかし、わたしが集めた情報によると、ウィンドウズ用 DVD ドライブの大半は、Mac 用と書いていなくても Mac で問題なく使えるし、最悪、Toast を使えばなんとかなるとのことだった。それでだめなら、Parallels Desktop 経由で動かせばいい。逃げ道はいくらでもある。

そうはいっても、やはり不安だ。念のために、Amazon価格.comMac でも動くと確認の取れるものを探す。買ったのはバファローの DVSM-X24U2V というドライブ。さっそく Macmini とつなげてみた。パッケージには Win 用としか書いていなかったが、あっさりと認識され、Mac ネイティヴのように動く。片面2層も DVD-RW も問題なく焼ける。付属ソフトはすべて Win 用だが、必要なソフトは持っているので関係ない。唯一の不満は、トレイを取り出すときの音がばかでかいことと、電源スイッチがついていないこと(パソコン本体の電源と連動して、オン・オフはできる)。電源問題は、スイッチ付きのタラップをつかえば解決できるだろう。


買い換えたプリンタ、ハードディスク、DVD ドライブは、あらかじめネットで情報を集めまくって、吟味した上で選んだもので、結果、すべて当たりだった。これで問題はすべて解決した。実際、しばらくはなにもなかったので、ようやく抜け出せたと思っていた。

ところが、数日前から、今度はテレビの調子がおかしくなってしまったのだ。ついに本丸がやられてしまった。最悪の事態だ。ブラウン管 + DVD 最強伝説を信じていままでやってきたが、とうとう薄型を買わなければならないハメになったか……。

しかし、話が長くなりすぎた。TVをめぐる冒険談は、たぶん次回にでもすることにしよう。