明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。






























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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜『吸血鬼 ボローニャ復元版』『伝説の映画監督 ハワード・ホークス傑作選 DVD-BOX2』ほか

アレクサンダー・コルダ『レンブラント 描かれた人生』『ヘンリー八世の私生活』


コルダの歴史物ってけっこういいんですよ。ディテールの描き込み方が丹念で、イギリス風のブラック・ユーモアも決まるときは決まるし(絞首刑で始まって絞首刑で終わる『ヘンリー八世の私生活』)。それに、この2作はともに主演のチャールズ・ロートンが素晴らしい。とくに『ヘンリー八世の私生活』のロートンは、エミール・ヤニングス以上の存在感と言っていいくらいだ。まさかと思うレンブラント役もそれなりにこなしている。これ以外のコルダの作品は『Eclipse Series 16: Alexander Korda's Private Lives』で。


『小津安二郎名作映画集10+10 1 東京物語+落第はしたけれど』 (小学館DVDブック) [単行本]


小学館から小津の DVD が10本まとめて発売。なんといってもサイレント映画が入っているのがいいのだが、残念ながらほとんど持っているものばかりだ。


エドワード・ドミトリク『青ひげ』


未見だが、シャブロルはすばらしい作品と言っていた。シャブロル本人の作品と、ウルマーのも加えてると『青髭』BOX を作ることも可能だ。


ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『不安は魂を食いつくす』


むかしは『不安と魂』というよくわからない題で上映されていた。ダグラス・サークの『天の許し給うすべて』の主人公たちを、老女とアラブ系外国人労働者という設定に替えて作り直したファスビンダーふうメロドラマ。

フェデリコ・フェリーニ『オーケストラ・リハーサル』


『男の世界』


孤児院を出てそれぞれ刑事、牧師、ギャングとなった3人の運命を描くギャング映画。実在のギャング、デリンジャーがシカゴのバイオグラフ劇場でこの映画を見終わって暗殺されたことはつとに有名。「L'Ennemi public №1」という仏題を持つこの映画は、マイケル・マンの『パブリック・エネミーズ』でも引用されていたと記憶する。

ルイ・マル『恋人たち[HDマスター] ブルーレイ [Blu-ray]


『アリア HDマスター版』


オペラの名曲をモチーフにしたオムニバス映画。ジャン=リュック・ゴダール、ロバート・アルトマン、ケン・ラッセル、デレク・ジャーマン、ニコラス・ローグ、ジュリアン・テンプルら10人の監督たちが、それぞれにオペラ楽曲を解釈して斬新に映像化。 ゴダール編は「Armide」。


ジャック・ドゥミ『天使の入江』


賭博とファム・ファタールの両方に魅せられた男を描く。冒頭の長い後退移動撮影が忘れがたい。


『ジャック・ドゥミ短編傑作選』


短編ドキュメンタリー『ロワール渓谷の木靴職人』、J・コクトーの小説に基づいた『冷淡な美男子』、聖司祭の言葉に想を得た『アルス』、オムニバス映画『新・七つの大罪』の1編である『淫乱の罪』を収録。


『アンジェイ・ワイダ DVD-BOX II』


『夜の終りに』『約束の土地』『大理石の男』を収録。


ジャン・コクトー『恐るべき親たち』

要するに、モンスター・ペアレントですよ。

『夢の中の恐怖』 【ベスト・ライブラリー2011年 ホラー映画特集~「本当は聞きたくない!山の怖い話 発売記念」:初回生産限定】


チャールズ・クライトン、ベイジル・ディアデン、アルベルト・カヴァルカンティ、ロバート・ハーメルというすごい顔ぶれによるオムニバス・ホラー。


ロイ・ウォード・ベイカー『ジキル博士とハイド嬢』 【ベスト・ライブラリー2011年 ホラー映画特集~「本当は聞きたくない!山の怖い話 発売記念」:初回生産限定】


これは実は見逃していて、ちょっと気になっていた作品。ロイ・ウォード・ベイカーは、どうでもいいような映画を量産する一方で、『火星人地球大襲撃』『残酷な記念日』のような忘れがたい作品も残している。さて、これはどうなのか。(上品な映画が好きな人は別に見なくていいと思いますが。)


『伝説の映画監督 ハワード・ホークス傑作選 DVD-BOX2』

『永遠の戦場』『無限の青空』『バーバリー・コースト』が収録される模様。)

見てる作品ばかりだけど、この調子だとこの先期待できる。次は『無花果の葉』『港々に女あり』『暁の偵察』の3本でどうだろうか。というか、この際、全集を出してほしい。

フリッツ・ラングの渡米第一作目にしてすでに傑作『激怒』がジュネス企画(?)から出る模様。"Fury" には「復讐鬼」といった意味もある。この映画もラングがくり返し描いた「復讐」の物語だ。映画を使った法廷シーンや、ラストの壮絶な暴動の演出など、とにかくすごい。

カール・Th・ドライヤー『吸血鬼 ボローニャ復元版』が紀伊国屋から発売。IVC から出ているものとは画質も画面サイズも違うまるで別物(これを見たわけじゃないが、Criterion 版と同じソースだとしたら決定版と言っていいものになっているはず)。