明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜ホセ・ルイス・ゲリン『Guest』、オーソン・ウェルズ『Une histoire immortelle』ほか


Amazon.fr しばらくチェックしていないあいだに気になる DVD がたくさん出ていた。

ホセ・ルイス・ゲリン『Guest』


シルビアのいる街で』のホセ・ルイス・ゲリンの現時点での最新作。


シャルナス・バルタス『Indigène d'Eurasie (Les derniers jours d'un mafieux)』


これはギャング映画なのか。シャルナス・バルタスの映画にピストル持った人間が出てくるとは思わなかったな。


ピエール・エテ『L'intégrale Pierre Etaix : Le soupirant / Yoyo / Tant qu'on a la sante / Le grand amour / Pays de cocagne / Les courts métrages...』


ブレッソンの『スリ』や、最近ではイオセリアーニの『Chantrapas』、カウリスマキの『Le Havre』にも出演している現役の俳優である一方で、ジャック・タチの助監督を務めたこともあり、近年、映画作家としての再評価が高まっているピエール・エテの監督作品をあつめた DVD-BOX。


F.J. OSSANG『Coffret ossang : le trésor des îles chiennes ; docteur chance』


F.J. OSSANG は今最も気になっている映画作家の一人。


マックス・オフュルス『De Mayerling à Sarajevo』『Sans lendemain』


『マイエルリンクからサラエボへ』は大昔に一度見たきり。また見られるのは嬉しい。


ジャン=ピエール・メルヴィル『Quand tu liras cette lettre』


撮影アンリ・アルカン、主演ジュリエット・グレコ。未見。


サッシャ・ギトリ『Aux deux colombes』


これも未見。いつものギトリでしょう。つまり面白いってこと。


ジャック・ベッケル『Antoine et Antoinette』(『幸福の設計』)、『Falbalas』(『偽れる装い』)、『Rue de l'Estrapade』(『エストラパード街』)


偽れる装い』は紀伊国屋版が出ている。


ジャック・リヴェット『La religieuse - Suzanne Simonin, La religieuse de Diderot』


『修道女』。むかし紀伊国屋から DVD が出てたと思うが、買いそびれてるうちに絶版。持ってないからわからないが、それはレターボックス収納だったのでは?


オーソン・ウェルズ『Une histoire immortelle』


オーソン・ウェルズ『不死の物語』。水夫のあいだで語り継がれる作り話を、金で雇った素人に実際に演じさせ、現実にしてしまおうとする孤独な権力者(ウェルズ)。物語が現実となった瞬間に息絶える男の手から転げ落ちるのは、水晶玉ではなく海の貝殻だ。


アベル・ガンス『Tour De Nesle』(『悪の塔』)


トリュフォーがこの映画について書いているのを呼んで以来、ずっと見たいと思っていた作品。去年 DVD になっていた。