明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団』

『ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団』 Blu-ray BOX

【収録作品】
1.ウイークエンド、2.東風、3.万事快調、4.ありきたりの映画(あたりまえの映画) 、5.たのしい知識(楽しい科学)、6.ウラジミールとローザ


この BOX が出ることはツイッターで知ってたので、何年か前にスペインで出た DVD BOX の中身がそのままブルーレイになるんだと勝手に思ってたのだが、そうじゃなかったのか。『プラウダ』も『ブリティッシュ・サウンズ』も『イタリアにおける闘争』も入ってないのはがっかりだが、『ありきたりの映画』と『ウラジミールとローザ』が日本でソフト化されたことだけでも快挙といっていいだろう。

『ありきたりの映画』なんて、学生が芝生に座ってディスカッションしてるのを背中から撮ってるだけなのだが、それで映画になるんだからゴダールはやっぱりすごいよ。ゴダールの珍妙なフランス語の聞ける『ウラジミールとローザ』も楽しい。

プラウダ』の薔薇と、『ブリティッシュ・サウンズ』の横移動と、『イタリアにおける闘争』の階段を下りる裸婦を、第2弾の BOX で見られることを期待する。

(訂正:階段を上り下りする裸婦は『ブリティッシュ・サウンズ』だった。ニコラス・レイの『ウィ・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン』の一場面はあれを真似たのかもしれない。うん? どっちが先に撮られたんだっけ?)

同時に、同じ中身のDVD BOX も発売される。


『万事快調』[Blu-ray]


『ウイークエンド』[Blu-ray]


『東風』 [Blu-ray]