明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『エドガー・G・ウルマー DVD-BOX』


『エドガー・G・ウルマー DVD-BOX』


ついにこんなのが出てしまいましたか。ウルマーの7作品を収録。『恐怖のまわり道』などの代表作を押さえる一方で、けっこうマイナーな作品も入っている。『ハーレムにかかる月』『忘れられた罪の島(モンスーン)』『スリの聖ベニー』はたぶん見てないな。


[1.『ハーレムにかかる月』Moon over Harlem (1939)
オール黒人キャストのメロドラマ。30年代のハーレムの様子も見どころ。

2.『鎖につながれた女たち』Girls in Chains (1942)
ギャングのジョニーが支配する街。ヘレンはその横暴と犯罪を暴くため、女子少年院に潜入する

3.『忘れられた罪の島(モンスーン)』 Monsoon (Isle of Forgotten sins) (1943)
南海の孤島を舞台に沈没船が積んだ大金をめぐる海洋冒険ドラマ。工夫に富んだ水中撮影が見どころ。

4.『青ひげ』Bluebeard(1944)
「青ひげ」と呼ばれる連続女性殺人犯。被害者たちの肖像画。犯人の正体とは…。怪奇的な要素たっぷりな傑作。

5.『奇妙な幻影』 Strange Illusion (1945)
繰り返してみる悪夢。やがてそれは現実のものとなる…。解き明かされる夢の謎。心理スリラーの名作。

6.『恐怖のまわり道』Detour(1945)
次々に見舞われる不運な男。撮影期間6日間で撮られたといわれる異色フィルム・ノワールの傑作!!

7.『奇妙な女』 Strange Woman (1946)
絶世の美女へディ・ラマ―が「運命の女」を熱演する。演出の一部をメロドラマの名匠ダグラス・サークが担当!

8.『スリの聖ベニー』St. Benny The Dip(1951)
警察に追われる3人組の詐欺師が逃げ込んだのはなんと教会だった。人を騙すか、人を助けるか、3人は人生の岐路に立つ。]