明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作公開情報〜『監督・ばんざい!』『プレステージ』


『TAKESHI'S』のあとはシリアスな作品が続くものと思っていたが、次回作も結構ハチャメチャな作品になっているようだ。一方、クリストファー・ノーランの新作は、クリストファー・プリースト『奇術師』を映画化した作品。クリストファー・プリーストといえば、SFファンには『逆転世界』などの作品でよく知られる存在だが、一般にはあまり有名な作家とはいえないようだ。これがきっかけでもう少し認知されるようになってほしいものである。『逆転世界』は、レールに乗って移動する可動式都市〈地球市〉にすむ主人公が、成人を迎えた日に初めて都市の外へ出るところから始まる。この状況自体がかなり変なのだが、あの京極夏彦の『姑獲鳥の夏』を思い出させるとんでもない結末には唖然とさせられたものだ。『奇術師』は実はまだ読んでいない。Amazon のレビューを読むと、やはり相当評判がいいようなので、先に映画を見てしまうのはもったいなくなってきた。しかし、そうすると映画を見るときのわくわく感がなくなってしまう。映画が先か原作が先か、悩むところだ。

監督・ばんざい!
監督:北野武 出演:ビートたけし/江守徹/岸本加世子
内容:ひとりのおバカ監督がヒットを目指し、あらゆる映画に挑戦していた。しかしその時、地球には危機が迫っていた!果たして映画の運命は…。そして人類はかつてない衝撃の事実を知ることになる!
(6/2〜テアトル タイムズスクエア) 配給:東京テアトル/オフィス北野

プレステージ
監督:クリストファー・ノーラン 出演:ヒュー・ジャックマン/クリスチャン・ベール
内容:互いの名声を賭けて競い合う2人の天才マジシャン。一人はステージ上で繰り広げる華麗なテクニックで観客を魅了し、もう一人は神がかった創造力で奇抜なギミックを次々と生み出す。しかしその2人が大失敗により生涯の敵となる…
(6月〜スカラ座ほか東宝洋画系) 配給:ギャガ・コミュニケーションズ