2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧
フランスでまた若者の暴動が起きている模様。 最近、アンドレ・ド・トスの『無法の拳銃』を見て感動したのだが、それで調べているうちに、ド・トスがヘンリー・キングの『拳銃王』の原作を書いていたことを知った。『拳銃王』はわたしが大好きなウエスタンの…
ジャン=リュック・ゴダール、アンヌ=マリー・ミエヴィルによって「映画史」の前後に撮られた4つの短編を収めたDVDがフランスで発売になります。 De l'origine du XXIème siècle (2000) The old place (1999) Liberté et patrie (2002) Je vous salue Saraj…
TV で見た、どうでもいい映画のことなどをメモする。最近、物忘れが激しく、一度見た映画を何度も見てしまうので、困ってしまうのだ。ただでさえ時間がないのに、勘弁してほしい(ま、自分のせいなんだけどね)。映画館で見る映画の場合、見た内容は忘れてし…
今年のカンヌのパルム・ドールはケン・ローチ作品に決まったとのこと。 話変わって、パリのポンピドゥ・センターで、今、ゴダール自身による展覧会が行われている。展覧会といったが、その内容はどの記事を読んでもよくわからない。会場入り口には、「見せる…
大江健三郎の『取り替え子 チェンジリング』を今ごろになって読み始める。150ページほど読み進めたが、タイトルの意味はいまだわからず。第三章「テロルと通風」にいたってようやく物語の核心に近づく気配。義兄である伊丹十三の自殺をモチーフに書かれたモ…
『王になろうとした男』(ジョン・ヒューストン) 『マルタの鷹』『白鯨』『アフリカの女王』など、不朽の名作の製作秘話に加え、赤狩りに抵抗した不屈の反逆精神、ヘミングウェイ、サルトルなど芸術家たちとの友情、五度も結婚した波瀾に満ちた生涯を率直に…
■『魔女』 ベンヤミン・クリステンセン 監督による奇妙きてれつな魔女の歴史。ドキュメンタリーとホラーを融合した幻の傑作です。 ■『映画は恐ろしい アントニオ・マルゲリーティ篇 DVD-BOX』 黒沢清が選ぶ『ホラー映画ベスト・オブ・ベスト DVD-BOX』(『生…
『映画旅日記パリー東京』(梅本洋一) 映画狂は東京のスクリーンを離れ、パリへと飛び出した。まだ無名だった黒沢清・青山真治を連れ出し、欧米の観客を驚天動地に突き落とすべく、体を張っていくつもの上映会を仕掛けた。映画への愛と怒りとが迸るドキュメ…
アンドレ・ド・トス『無法の拳銃』Day of the Outlaw ★★★☆これは、最近テレビで見た映画のなかでいちばん感銘を受けたものですね。アンドレ・ド・トス作品では、ホームページ「西部劇ベスト50」で紹介した『スプリングフィールド銃』もよかったが、これのほ…
NHK BS の「おはよう世界」の France 2 を毎朝DVDレコーダーで録画して見るのを習慣にしているのだが、それだけでは物足りないので、最近は、いわゆるインターネット・ラジオを通じてフランスのラジオ番組を聞いている。よく聞くのは、 http://www.radiofran…
ミッシング・リンクを探る(1)>> バーバラ・ローデン 女優で、エリア・カザンの妻。1970年、唯一の監督作『ワンダ』Wanda を撮りあげた直後に病死。 『ワンダ』は一言でいうなら、女性映画ということになるだろう。この映画が撮られたのは、アメリカにウー…
最近のお気に入り。ともにデトロイト出身のジャック・ホワイトとメグ・ホワイトの2人による姉弟ユニット。ジャームッシュの『コーヒー&シガレッツ』にも出演しているらしいが、映画を見たあとで、それとは無関係に発見したので、どこに出ていたかは覚えて…
■アンソニー・マンの西部劇の傑作『ウィンチェスター銃'73』、『怒りの河』 ■ジャン・ルノワールのアメリカ時代『南部の人』 ■マーチン・スコセッシ『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』 ■『世界名作映画全集100群衆』 キャプラではなくキング・…
▽イェシム・ウスタオウル『雲が出るまで』★★1975年のトルコにおける単一民族主義的政策。勉強にはなるが、そんなにおもしろい映画ではない。物語の背景にある第一次大戦後のトルコからのギリシア人の引き上げは、アンゲロプロスの『シテール島への船出』に語…
先日、京都の日独文化センターで行われているイメージフォーラム・フェスティバルに行ってきた。本当は大阪シネ・ヌーヴォで上映される『Celebrate CINEMA 101』を見に行く予定だったのだが、イメージフォーラム・フェスティバルでアピチャポン・ウィーラセ…
最近、歯医者に通い始めた。最後に歯医者に行ったのなんて十年以上前だ。そのあいだにすっかり様変わりしてしまったのだろうか。むかし持っていたイメージとはずいぶん違っていたので驚いた。むかしのハリウッド映画、ラオール・ウォルシュの『いちごブロンド…
人の気配がなく、動くもののない、写真のような風景と風景のような写真が、絶えずパン移動するキャメラの運動とともに、だまし絵的にモンタージュされてゆく。マルグリット・デュラスの『大西洋の男』のテキストがバラバラに解体されたかたちで朗読される。…
大阪シネ・ヌーヴォで開催されている Edge in Osaka に、ジャン=ピエール・ゴランの『ポトとカベンゴ』を見に行く。ジガ・ヴェルトフ集団時代のゴダールとの共闘で知られるゴランが、ゴダールと別れてひとりアメリカに渡り、そこで撮ったドキュメンタリー映…
『ミシェル・フーコー思考集成』が高すぎると思っていたあなたに朗報です。あれのダイジェスト版『フーコー・コレクション』がちくま文庫から刊行され始めました。第一巻は「狂気・理性」。今月の目玉商品です。
つい最近まではてなで「映画の誘惑出張ブログ」というブログを書いていましたが、今回、タイトルを「明るい部屋」に変え、id も address も一新しました。その事情は、前のブログに書いたので知っている人はご存じでしょうし、知らない人にはあまり興味もな…
「共謀罪」、不気味です。 「ジョジョの奇妙な冒険」、読み始めました。 ▽ジム・ジャームッシュ『ブロークン・フラワーズ』最近、ロードショーが充実している。『ブロークバック・マウンテン』も、『アメリカ、家族がいる風景』も、『ヒストリー・オブ・バイ…
最近はマンガばっかり読んでいる。こんなにマンガを読むのは学生時代以来だ。あのころは、コンビニで週刊マンガの連載を立ち読みするなど日常茶飯事だったが、90年代に入ってからばったり読まなくなってしまった。たしか、フランスに留学したのがきっかけだ…
テレンス・マリックほどではないが、最近妙に寡作になっているクローネンバーグの、前評判の高かった新作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を見に行く。最近は、封切り作品は上映終了ぎりぎりになって見に行くことが多い。封切られた週に映画を見に行くの…
大阪上映時に見逃していたので、京都シネマに見に行く。『ランド・オブ・プレンティ』は前評判が高かったのでちょっと期待しすぎていたせいか、あまり乗れなかったけれど、これは悪くない。巨大な二つの目のような模様が、画面が明るくなって、巨大な岩場の…
丹生谷貴志の『天皇と倒錯』がいつの間にか品切れ状態になっていて、どこの本屋にもおいていないので焦ったが、幸いジュンク堂のオンライン・ショップに新刊の在庫が残っていた(汗)。オンライン・ショップでは、注文後に、「やっぱり在庫ありませんでした…