ジャッロ映画の秘かな愉しみ
たまたま(?)ジャッロ映画を続けて見てしまったのでかんたんにメモしておく。 ルイジ・コッツィ『キラー・マスト・キル・アゲイン』 (L'assassino è costretto ad uccidere ancora, 75, 未) ★★妻を疎ましく思っている男(ジョルジオ)が、寂しい埠頭の電話…
アルド・ラド『ガラス人形たちの短い夜』(La corta notte delle bambole di vetro, 71) ★★½ そんなにたくさん見ているわけではないが、これはジャッロ映画のなかでもかなりの変わり種の一つではないだろうか。なにせ主人公は最初から最後までずっと死んだま…
ルチオ・フルチ『幻想殺人』(Una lucertola con la pelle di donna, 71) ★★½ さすがは〈巨匠〉ルチオ・フルチというべき見ごたえのある作品である。これもロンドンを舞台にしたミステリー。後年、元祖スプラッター映画の監督として名を馳せてゆくことになる…
ジャッロ映画と呼ばれるイタリアのサスペンス&ホラーのジャンルについては、ダリオ・アルジェントやマリオ・バーヴァといった何人かのお気に入りの監督作品を除くと、あまり熱心に見てこなかった。信頼できる道案内人がいなかったというのが、その最たる理…
イタリアのホラー映画について書かれた文章などで、"Giallo" とか "Giallo movie" といった言葉をよく眼にすることがある。ホラー映画のサブジャンルらしきことはだいたい文脈から予想がついていたが、ちゃんと調べてみたことがなかった。"Giallo" とはいっ…