明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

若冲展に行ってきた

土曜日に相国寺に若冲を見に行ってきたんだけど、めちゃくちゃ混んでました。見に行く予定の人は、できたら土日は避けてください。平日に見に行くのが吉かと。 * わたしが行ったときは、はいるまで長い行列ができていた。「最後尾から入館されるまで、約80…

『エロ将軍と二十一人の愛妾』『空軍/エア・フォース』『犬神の悪霊』

DVD

鈴木則文『エロ将軍と二十一人の愛妾』 鈴木則文による奇っ怪なポルノ時代劇。わたしがこの作品を初めて見たのはフランスでTV放映されたときのフランス語吹き替え版でだった。その後、日本に帰ってから、新世界かどこかでちゃんとしたフィルムで見直したと記…

わたしが知ってる2,3の名前

最近、シャルナス・バルタスで検索してわたしのページを見に来た人が何人かいたので、なにゆえ? と思っていたら、「EUフィルムデーズ 」というのを東京でやっていて、それでバルタスの『自由』という作品が上映されたらしい。フランス語字幕のみだが、台詞…

To Each His Own〜ミッチェル・ライゼン覚書

今年のカンヌ映画祭は、松本人志の初監督作品が出品されるということで、いつにもまして日本での注目度が高い。また、いまやカンヌでは常連となった北野武が、今回は、世界を代表する監督35人のひとりに選ばれたことも話題になっている。この35人の監督たち…

若冲展〜釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会

京都の相国寺承天閣美術館で、2007年5月13日(日)〜 6月3日(日)まで、開基足利義満600年忌記念として「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」が行われている。もう開催されて一週間になるのだが、わたしは昨日知ったばかりだ。最近は情報誌もあま…

ロブ=グリエ、10年ぶりの新作

小説のほうでは、数年前に新作『反復』が日本でも翻訳出版され、相変わらずの健在ぶりを見せつけたアラン・ロブ=グリエだが、昨年、映画のほうでも新作『Gradiva(C'est Gradiva qui vous appelle)』を撮り上げていたらしい。IMDb によると、ロブ=グリエ…

TVドラマ中間報告+注目TVアニメ

TV

>>TVドラマ中間報告 先日、ハードディスク・レコーダーの予約録画から「バンビーノ!」を消したので、いま録画してみているTVドラマは、「わたしたちの教科書」「プロポーズ大作戦」「ライアーゲーム」だけになった。「わたしたちの教科書」は、よくあるシリ…

『煙か土か食い物』

長年の肩こり、膝とかかとの痛み、背筋がゆがんでいるような違和感。近くの病院で見てもらう。最近新しく建てましされたその巨大総合病院は、いろんな点で行き届いて、サービス的には申し分なく、ブログでけちをつけられそうなところがなかった。受付さえす…

今村仁司『アルチュセール』

今村仁司、死んでいたのか。今月の5日に亡くなっていたらしい。65歳。若いね。正直いって、わたしにとって特に重要な人物ではなかったけれど、80年代にフランス現代思想を日本に紹介するに当たって一定の影響を与えた人だったと思う。その意味では、学生時代…

ジム・トンプスンの『残酷な夜』と『荒涼の町』が文庫化

舞城王太郎の『煙か土か食い物』を読み始める。なんじゃこりゃ! まだ20ページも読んでいないのだが、これがとりあえずの感想だ。良くいえば破天荒、悪くいえばめちゃくちゃな文体。がさつで野蛮そうな語り手=主人公は、ミッキー・スピレインのハードボイル…

新作公開情報〜ガス・ヴァン・サント『マラノーチェ』

『マラノーチェ』 監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ティム・ストリーター/ダグ・クーイヤート 内容:街角の小さな食料品店に働くウォルトの前に、突然現れたジョニー。彼はメキシコからの不法移民。その野生児のような荒削りの美しさにウォルトは忽ち虜に…

アーシュラ・K・ル=グウィン『所有せざる人々』

アーシュラ・K・ル=グウィン『所有せざる人々』 フェミニストSFの古典『闇の左手』と並ぶル・グィンの代表作のひとつ。今頃になってペーパーバックで読む。「ぼくの好きなル・グィンは『辺境の惑星』やこの短編集『風の十二方位』を書いた、少女SF作家…

『血を吸うカメラ』〜イーストマン・カラーかテクニカラーか。それが問題だ

フランス大統領選はやっぱりサルコジに決まってしまった。前からちょこちょこ書いているように、こいつ嫌いなんだよね。ま、大部分の日本人にはだれがフランスの大統領になろうと関係ないんだろうけど、サルコジって野郎は、パリ郊外の暴動で若者たちをクズ…

新作公開情報〜ジャ・ジャンクー『長江哀歌』

最近、ヤナーチェクばかりを聴いている。結構ヘンテコですね。ドヴォルザークやスメタナとは全然ちがう不気味さがなんともいえない。わたしは音楽を語る言葉をもっていないので、聴いたことがないひとは、とりあえず、いちばん有名な『シンフォニエッタ』で…

『怪奇大作戦』

TV

ゴールデンウィークに NHK BS で「怪奇大作戦」が連夜放映された。「ウルトラマン」で知られる円谷プロが1968年、総力をあげて作り上げたテレビドラマシリーズである。小さいころ再放送で見た記憶があったのだが、今度放映されたのを見ていてもなにも思い出…