明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作公開情報〜ジャ・ジャンクー『長江哀歌』


最近、ヤナーチェクばかりを聴いている。結構ヘンテコですね。ドヴォルザークスメタナとは全然ちがう不気味さがなんともいえない。わたしは音楽を語る言葉をもっていないので、聴いたことがないひとは、とりあえず、いちばん有名な『シンフォニエッタ』でも試しに聴いてみて、とだけいっておきますが。アンチェル版は、結構古い録音だけれど評判の高い名盤です。



ジャ・ジャンクーの新作がまもなく公開される。「三峽好人/STILL LIFE」というタイトルでも通っている作品だと思うが、あまり調査していないので、間違っているかもしれない。「Still Life」はフランスでいま公開されている最中で、今週の「Le Monde」の Web バージョンにレビューが出たところだ。批評家のあいだでの評判はいいようだが、"Jia Zhang-ke, dont le nom n'est pas encore familier du grand public" とあるように、フランスでは、ジャ・ジャンクーの名前は一般の人にはまだそれほど浸透していないらしい。「三峡ダムもの」(?)です。

『長江哀歌』
監督:ジャ・ジャンクー 出演:チャオ・タオ/ハン・サンミン
内容:大河・長江の景勝の地、三峡。そのほとり、二千年の歴史を持ちながら、三峡ダム建設によって、伝統や文化、記憶や時間も水没していく運命にある古都・奉節を舞台に綴られる2人の男女の物語。
(夏〜シャンテ シネ) 配給:ビターズ・エンド/オフィス北野