2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ストローブ=ユイレの映画のキャメラはいつも、対象に近すぎることも、遠すぎることもない絶妙の距離に置かれている。キャメラが暴力と化してしまうほど近づくことなく、かといって無関心となるほど離れることもない距離。それは、倫理的距離とでも呼ぶべき…
シルヴァーノ・アゴスティ 『Le jardin des delices』(「快楽の園」)の仏版 DVD が去年発売されていたことに、最近気づいた。 この作品は、昨年、京都駅ビルシネマでおこなわれた「アゴスティとモリコーネ」と題された上映会で見ている。しかし、これもい…
ガイ・マディンについては、以前、『Brand Upon the Brain!』という映画を紹介したさいに、軽くふれてある。その作品は、わたしにはお遊びのすぎる作品に思え、たいして感銘は受けなかった。しかしわたしは、たかだか長編を一本見たぐらいで、その監督の力量…
1月は3回しか更新できなかったので、2月は5回ぐらい書くつもりでいたのだが、また同じぐらいのペースになってしまった。だんだん、調子が出つつあるので、これからペースを上げていく予定。というわけで、DVD の紹介をしてまたお茶をにごしておく。 ロベ…
シネ・ヌーヴォの「アジア映画の巨匠たち」で、リノ・ブロッカ『マニラ・光る爪』、マイク・デ・レオン『カカバカバ・カ・バ』、リリ・リザ『エリアナ、エリアナ』の3本をつづけて見る(キム・ギオンの『下女』は見ているのでパス)。一日3本なんてずいぶ…