明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

新作公開情報〜『牡牛座 レーニンの肖像』

巨大な墳墓を迷路のようにめぐる地下道を歩いていた女が、穴ぼこに落ちた先でなにかを見て恐怖の表情を浮かべるのをとらえたあとで、キャメラが切り返すと、そこに封じ込められていたらしいライ病患者たちが、彼女にむかってゾンビのように迫ってくる。子供…

新作DVD〜ムルナウ『フォーゲルエート城』ほか

DVD

来週、NHK BS でカール・ドライヤーの映画が3本放送されます。なあに、いつもの代わり映えのしないラインナップですよ。『怒りの日』『奇跡』『ガートルード』の3作です。暇だったら見てください。2時間を超えるものがあるので、録画モードには注意しまし…

古井由吉『野川』

だれも教えてくれなかったので、今日気づいたのだが、いつのまにか古井由吉の『野川』が講談社から文庫で出ていた。しかも、講談社文芸文庫ではなく、講談社文庫からというから、これは奇跡だ(700円ぽっきりで手に入ります)。しかし、1、2年もしない…

「BACCANO!」など

SOFTBANK の新機種が発表。カメラに特化したケータイを期待していた。910sh は国際ローミングに対応していないのが唯一の弱点だったので、あれと同じぐらいのデジカメ性能で、国際ローミング対応の機種を待っていたのだ。たしかに、今回の秋冬モデルにはずば…

『なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集』

最近、わけあって、女が書いた文章を集中的に読んでいる。女性作家の書いたものというのではなくて、語り手が女性という設定の文章、できれば手紙(あるいは手紙体の小説)をまとめて読んでいるのである。女のエクリチュールというやつだ。翻訳だとわからな…

国際化するのも難しい

『ペパーミント・キャンディ』のイ・チャンドン監督の新作 Secret Sunshine がフランスで公開される模様。イ・チャンドンが映画を撮るのは、2000年の『ペパーミント・キャンディ』から数えて、これが2本目である。7年で2本というのはかなりの寡作といって…

『モノノ怪』ほか

ほんとに雑文です。 ハーモニー・コリンの新作が公開される。どこかで生きているとは思っていたが、ちゃんと新作を撮っていたらしい。話だけ聞くと、ふつうの映画っぽい題材だが・・・。 『ミスター・ロンリー』 監督:ハーモニー・コリン 出演:ディエゴ・…

新作 DVD 情報〜『ルイス・ブニュエル DVD-BOX4』ほか

DVD

今回は、既出製品のばら売りが中心です。若干先取りしすぎていて、写真も用意できてませんが・・・ ■『壁の中の秘事』 ■オットー・プレミンジャー『歩道の終わる所』自分自身を追い詰めていく刑事ダナ・アンドリュース。出口なしの状況が息詰まるようなサス…

『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』『四時の悪魔』

亀田が負けて少し喜んでいるわたしは平凡な人間だ。でも、エリカ様はかわいいのでまあいいんじゃないかと思っているわたしは、やっぱりつくづく平凡な人間だ。 ☆ ☆ ☆ さて、本題。 今日は、『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』『四時の悪魔』を簡単に紹介す…

で、結局、『国民の創生』は何分なの?

サイレント映画の上映時間を調べるのは意外と難しい。資料によって上映時間がまちまちなのである。トーキー映画の場合も、劇場公開版とその後編集されたディレクターズ・カット版などといったように、いくつかヴァージョンが存在することがあるが、それはど…

P・D・ジェイムズ『女には向かない職業』

今朝から一度もお日様を見ていない。もう8時になるのにあたりは薄暗く、細かい雨がしとしとと降り続いている。まったく、朝から気が滅入るぜ。 ☆ ☆ ☆ 朝といえば、最近、P・D・ジェイムズの An Unsuitable Job for a Woman(『女には向かない職業』)を読み…

ひさしぶりにスタイルシートをあれこれといじっています。ときたま見苦しいときがあると思いますが、しばらく見て見ぬふりをしていただけるとありがたいです。

リンチがレジオン・ドヌール勲章を受章する

デイヴィッド・リンチとサルコジが握手している写真が「ル・モンド」に出ていた。なにかと思ったら、どうやらリンチがレジオン・ドヌール勲章を受章したということのようだ。レジオン・ドヌール勲章がフランスの最高勲章だということは日本でもわりと知られ…

News from France〜ニコラ・フィリベールの新作

ニコラ・フィリベールの新作 "Retour en Normandie" 『ぼくの好きな先生』で知られるドキュメンタリー作家ニコラ・フィリベールの新作は、ルネ・アリオの "Moi, Pierre Rivière" (「私、ピエール・リヴィエール」)の後日譚を描く映画となるようだ。日本で…