明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新作DVD――『イメージの本』『湖のランスロ』ほか

DVD

ジョージ・A・ロメロ『ザ・クレイジーズ』 [DVD]、『ザ・クレイジーズ』 [Blu-ray] アベル・フェラーラ『ドリラー・キラー』 [Blu-ray] 売れない画家が精神に失調をきたし、自分でも記憶のないうちに電動ドリルで無差別殺人を繰り返してゆく。ロジャー・コー…

ジャン=ピエール・モッキー『あほうどり』

ジャン=ピエール・モッキー『あほうどり』(L'albatros, 1971) 先日、惜しくもこの世を去ったジャン=ピエール・モッキー監督が、比較的初期に、『Solo』に続けてその流れで撮った作品で、『Solo』同様、主演も兼ねている。モッキー本領発揮の傑作である。 …

『サイレント・パートナー』『生きている死骸』

ダリル・デューク『サイレント・パートナー』★★½ 冴えない銀行の金銭出納係(エリオット・グールド)が、自分の銀行で強盗が行われることを偶然に知ってしまう。男はあらかじめ大金をバッグのなかに隠しておき、わずかに残しておいた金だけを強盗に手渡す。…

Dinu Cocea『Haiducii』、マルトン・ケレチ『伍長とその他の者たち』

Dinu Cocea『無法者たち』(Haiducii, 1966) ★★ これも『ヴラド・ツェペシュ』と同じくワラキアを舞台にしたルーマニア映画。描かれる時代は『ヴラド・ツェペシュ』と違って18世紀だが、やはり国はオスマントルコ帝国の存在に苦しめられている。そこに、サル…

『ヴラド・ツェペシュ』 ――ドラキュラと呼ばれた男

『ヴラド・ツェペシュ』 Doru Nastase『ヴラド・ツェペシュ』(Vlad Tepes, 1979) ★★ 15世紀のワラキア公国の君主、ヴラド3世、通称ドラキュラ公、またの名を「串刺し王」を描いたルーマニアの歴史映画。ヴラド3世は、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュ…