すべて紀伊国屋から。
来年の話です。個人的には、もっとマイナーな作品を出してほしいところだが、この先に期待。
べつに悪い映画じゃない。ただ、同時代にビクトル・エリセがいたことが不幸だった。
アナ・トレントが出ているというだけで、わたしは見入ってしまう。途中ちょっと退屈だが、長い夏休みが終わるその日、毒薬で殺したはずの叔母が何事もなかったかのように起きてき、一夜で突然大人びてしまったように見える姉が、夢のなかで象徴的な死を経験した話をしたあと、子供たちが学校に向かう姿をとらえたロングショットに、甘く切ない流行歌がかぶさるラスト、わたしは嫌いじゃなかった。
『Max ophuls : lola montes ; madame de ; la ronde ; le plaisir』
前回、フランスで発売された DVD を紹介したとき、これを忘れていた。『Lola Montes』は、無論、長らく待たれていたデジタル修復版。修復作業にはスコセッシが関わっているとか、いないとか。オフュルスは Criterion からも続々と DVD が出ているところで、『Lola Montes』ももうすぐ出るとか、出ないとかいわれている。そちらを待つもよし。