明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜『カール・Th・ドライヤー コレクション ゲアトルーズ 』ほか


すべて紀伊国屋から。

『カール・Th・ドライヤー コレクション ゲアトルーズ 』


来年の話です。個人的には、もっとマイナーな作品を出してほしいところだが、この先に期待。


『イジー・メンツェル DVD-BOX』


カルロス・サウラ『カラスの飼育 HDニューマスター』


べつに悪い映画じゃない。ただ、同時代にビクトル・エリセがいたことが不幸だった。

アナ・トレントが出ているというだけで、わたしは見入ってしまう。途中ちょっと退屈だが、長い夏休みが終わるその日、毒薬で殺したはずの叔母が何事もなかったかのように起きてき、一夜で突然大人びてしまったように見える姉が、夢のなかで象徴的な死を経験した話をしたあと、子供たちが学校に向かう姿をとらえたロングショットに、甘く切ない流行歌がかぶさるラスト、わたしは嫌いじゃなかった。



『Max ophuls : lola montes ; madame de ; la ronde ; le plaisir』


前回、フランスで発売された DVD を紹介したとき、これを忘れていた。『Lola Montes』は、無論、長らく待たれていたデジタル修復版。修復作業にはスコセッシが関わっているとか、いないとか。オフュルスは Criterion からも続々と DVD が出ているところで、『Lola Montes』ももうすぐ出るとか、出ないとかいわれている。そちらを待つもよし。