明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新作DVD〜アンドレイ・タルコフスキー『鏡』、橋本忍『幻の湖』ほか

カジミェシュ・クッツ『列車の中の人々』 Blu-ray

神代辰巳『もどり川』 [DVD]


公開されたときに見てますが、これ好きでしたね。


エレム・クリモフ『炎628』 [DVD]


これは最近初めて見たのだが、特に、戦争の地獄を少年の目を通して描く前半の部分の野心的な表現にびっくりした(途中から延々不協和音が鳴り続けるところとか)。


アンドレイ・タルコフスキー『鏡』 Blu-ray、『鏡』DVD HDマスター、『僕の村は戦場だった』 Blu-ray、『僕の村は戦場だった』 DVD HDマスター、『アンドレイ・ルブリョフ』 Blu-ray、『アンドレイ・ルブリョフ』 DVD HDマスター



ラオール・ウォルシュ『夜までドライブ』 [DVD]

この映画のことを初めて知ったのは、ヴェンダースの『ことの次第』を通してだった。フランス語タイトルは「危険な女」。アイダ・ルピノ!

ヘンリー・ハサウェイ『轟く天地 - The Thundering Herd -』


ゴッフレード・アレッサンドリーニ『われら生きるもの』


[第二次世界大戦下のイタリアでゴッフレード・アレッサンドリーニ監督のもと製作された映画『われら生きるもの』の米国復刻版。ロシア革命後の1922年、ソビエト政権を嫌って南部に疎開していたアルグノフ家はクリミアの陥落により共産党が支配を強めるペトログラードに帰還する。そこにはかつての絢爛たるペテルブルクの面影はなく、技術士を目指すキラは自由主義者のレオと亡命を試みるが… アメリカの保守の女神といわれるアイン・ランドが 自らの体験にもとづきいちはやく革命ロシアの現実を克明に描き、共産主義の理想の欺瞞を告発した処女小説をイタリアで映画化。アイン・ランド自身をモデルにしたといわれるキラ役をのちにヒッチコックのヒロインとして活躍するアリダ・ヴァリが好演。 特典: 戦後の混乱のなか失われたフィルムを発掘、ランドとともに再編成・公開したダンカン・スコット・プロによる関係者のインタビュー映像を収録。 ]


ここに描かれる革命ソヴィエトはずっとニュアンスに富んでいて、反共映画というようなものにはなっていない。というか、三角関係のメロドラマの背景に使われているだけといったほうが正解だろう。冗長な感は否めないが、アリダ・ヴァリが美しく、一見の価値はある。


『鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ 3枚セットDVD ~生誕90年特別限定セット~』


[ギリシャ悲劇「オイディプス王」を斬新に解釈した『アポロンの地獄』、現代と中世を舞台に背徳の物語を描いた問題作『豚小屋』、マルキ・ド・サド原作の遺作『ソドムの市』の3作品を収録。]


『ハリウッド西部劇映画 傑作シリーズ DVD-BOX Vol.6』


[ハリウッド黄金時代に輝く西部劇の傑作を収めたBOX第6弾。ウィリアム・ワイラー監督のトーキー第1作『砂漠の生霊』をはじめ『高原児』『セントルイス』『銅の谷』『戦いの矢』『キャトル・ドライブ』『拳銃(コルト)45』『モンタナ』の全8作品を収録。 ]


『高原児』はラオール・ウォルシュ作品。


バッド・ベティカー『最後の酋長』 [DVD]

橋本忍『幻の湖』 【期間限定プライス版】 [DVD]


妙な映画ですね。これはいったいどういう映画なんでしょうか。ソープランド映画? 動物もの? 復讐譚? マラソン映画? 時代劇? 果てはSFまで、ジャンルを次々と横断して行く異形の映画。長いよという映画は多々あるが、これは長さが心地いいという珍しい作品の一つ。


ジョニー・トー『奪命金 ≪特別版≫』【Blu-ray】(2枚組:BD+DVD)