明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

スピルバーグの新作


物議をかもしているスピルバーグ監督の次回作のタイトルが「Munich」に決定した模様。内容は72年のミュンヘン・オリンピックで実際に起こったテロ組織「黒い9月」によるテロ事件を題材にしたもので、ピュリッツァー賞作家トニー・クシュナーが初の映画脚本を担当している。撮影はすでに開始されており、今年の12月23日に全米で公開される。新イスラエル的なスピルバーグが事件をどう描くか(だいたい予想はつくが)。ある意味『宇宙戦争』の続編的な映画になるかもしれない。

言うまでもないこととは思うが、「黒い九月」という名称は、ゴダールの『ヒア&ゼア』にも深い影を起こしている事件から取られている。