『トリュフォーの映画術』という本が気がつくと出ていた。一瞬、山田宏一が訳している本が出たのかと思ったが、違った。
山田宏一がたしかトリュフォーの書簡集を訳していると思うのだが、いつになったら出るんだろうか。聞くところによると、山田氏は、訳している映画の本のなかに、関係ないヨットの話がちょっと出てきただけで、ヨットの雑誌を何冊も取り寄せたりして調べまくるらしい。そりゃ、翻訳が進まないわけだ。
さて、この本は、トリュフォーの膨大なインタビューをまとめた500ページに渡る大作。とはいえ、インタビューはインタビュアーの資質で決まるので、長ければよいというものではない。これは、『ヒッチコック映画術』のように、トリュフォーのインタビューの決定版になるのだろうか。