明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


このサイトはPC用に最適化されています。スマホでご覧の場合は、記事の末尾から下にメニューが表示されます。


---
神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

---

評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新刊本案内〜アンヌ・ジラン『トリュフォーの映画術』


『トリュフォーの映画術』という本が気がつくと出ていた。一瞬、山田宏一が訳している本が出たのかと思ったが、違った。

山田宏一がたしかトリュフォーの書簡集を訳していると思うのだが、いつになったら出るんだろうか。聞くところによると、山田氏は、訳している映画の本のなかに、関係ないヨットの話がちょっと出てきただけで、ヨットの雑誌を何冊も取り寄せたりして調べまくるらしい。そりゃ、翻訳が進まないわけだ。

さて、この本は、トリュフォーの膨大なインタビューをまとめた500ページに渡る大作。とはいえ、インタビューはインタビュアーの資質で決まるので、長ければよいというものではない。これは、『ヒッチコック映画術』のように、トリュフォーのインタビューの決定版になるのだろうか。