アラヌス・デ・インスリスは、その中心はいたるところにあるが、その円周はどこにもない球体について語る。
『リミッツ・オブ・コントロール』で、黒人の殺し屋の前に次々と現れるエージェントは、自分勝手な話をさんざんしていたかと思うと、不意に、「宇宙には中心も端もない」とつぶやくのだが、複数のエージェントが口にするその言葉だけはなぜかいつも、殺し屋には通じない外国語で発せられるのだ……。
アレクサンドル・ソクーロフ『日陽はしづかに発酵し・・・』、『孤独な声』
ルキノ・ヴィスコンティ『若者のすべて【HDニューマスター版】』
『アメリカ時代のフリッツ・ラング傑作選 DVD-BOX 1』
「ブロードウェイ」? 聞いたことのない DVD 販売会社だ。2時間を超える『死刑執行人もまた死す』が片面1層なのを見ると、画質にはあまり気をつかっていないようである。映像の出所も怪しい。IVC と同じ臭いがするのは気のせいか。
バラ売りもあり(『暗黒街の弾痕』、『マンハント』、『死刑執行人もまた死す』)。『マンハント』は、ジュネス企画版が先に出るようだが、データ上は、ブロードウェイ版の方が3分長い。
意外とぱっとしないカーティスの西部劇のなかでは、結局、エロール・フリン主演の『無法者の群』『カンサス騎兵隊』『ヴァジニアの血闘』の3作がいちばんましだったのではなかろうか。とくにこの『ヴァジニアの血闘』では、エロール・フリン、ランドルフ・スコット、ハンフリー・ボガートという豪華な共演が見られるのがうれしい。
ブレッソンの『スリ』と並べて見るべき作品。
アンドレイ・タルコフスキー『サクリファイス スペシャル・エディション (2枚組) 』
『桃太郎侍』、『婦系図』、『編笠権八』、『忠直卿行状記』、『昨日消えた男』
市川雷蔵の初 DVD 化作品がまとめて発売される模様。その一部だけを紹介するが、ほかにもたくさん発売される。
見てません。
『RKO ホラーへの誘い』、『黒沢 清監督 推薦 恐怖の精神病院』
RKO ホラーが素晴らしいことはだれでも知っているが、それをアイ・ヴィー・シーの DVD で見るのが微妙。
工藤栄一『十三人の刺客』、『緋牡丹博徒 お命戴きます』、『爆裂都市 BURST CITY』
いずれもすでに DVD 化されているものだと思うが、期間限定プライスダウンということで、新パッケージで発売される模様。