明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

新着DVD〜『リミッツ・オブ・コントロール』『怒りの日』ほか

アラヌス・デ・インスリスは、その中心はいたるところにあるが、その円周はどこにもない球体について語る。

ボルヘス「エル・アレフ

ジム・ジャームッシュ『リミッツ・オブ・コントロール』


『リミッツ・オブ・コントロール』で、黒人の殺し屋の前に次々と現れるエージェントは、自分勝手な話をさんざんしていたかと思うと、不意に、「宇宙には中心も端もない」とつぶやくのだが、複数のエージェントが口にするその言葉だけはなぜかいつも、殺し屋には通じない外国語で発せられるのだ……。


アラン・ロブ=グリエ『囚われの美女』


アレクサンドル・ソクーロフ『日陽はしづかに発酵し・・・』『孤独な声』


『カール・Th・ドライヤー コレクション怒りの日』


ルキノ・ヴィスコンティ『若者のすべて【HDニューマスター版】』


『アメリカ時代のフリッツ・ラング傑作選 DVD-BOX 1』


「ブロードウェイ」? 聞いたことのない DVD 販売会社だ。2時間を超える『死刑執行人もまた死す』が片面1層なのを見ると、画質にはあまり気をつかっていないようである。映像の出所も怪しい。IVC と同じ臭いがするのは気のせいか。

バラ売りもあり(『暗黒街の弾痕』『マンハント』『死刑執行人もまた死す』)。『マンハント』は、ジュネス企画版が先に出るようだが、データ上は、ブロードウェイ版の方が3分長い。

マイケル・カーティス『ヴァジニアの血闘』『コマンチェロ』


意外とぱっとしないカーティスの西部劇のなかでは、結局、エロール・フリン主演の『無法者の群』『カンサス騎兵隊』『ヴァジニアの血闘』の3作がいちばんましだったのではなかろうか。とくにこの『ヴァジニアの血闘』では、エロール・フリンランドルフ・スコットハンフリー・ボガートという豪華な共演が見られるのがうれしい。


ヴィンセント・ミネリ『晴れた日に永遠が見える』


ポール・シュレイダー『アメリカン・ジゴロ』


ブレッソンの『スリ』と並べて見るべき作品。


アンドレイ・タルコフスキー『サクリファイス スペシャル・エディション (2枚組) 』


『北朝鮮映画の全貌 ホン・ギルトン』『北朝鮮映画の全貌 花を売る乙女』

『桃太郎侍』『婦系図』『編笠権八』『忠直卿行状記』『昨日消えた男』


市川雷蔵の初 DVD 化作品がまとめて発売される模様。その一部だけを紹介するが、ほかにもたくさん発売される。


『牛の鈴音』


見てません。


『RKO ホラーへの誘い』『黒沢 清監督 推薦 恐怖の精神病院』


RKO ホラーが素晴らしいことはだれでも知っているが、それをアイ・ヴィー・シーの DVD で見るのが微妙。


ヴェルナー・ヘルツォーク『小人の饗宴』


黒沢清は、これがヘルツォークの最高傑作だといっている。

工藤栄一『十三人の刺客』『緋牡丹博徒 お命戴きます』『爆裂都市 BURST CITY』


いずれもすでに DVD 化されているものだと思うが、期間限定プライスダウンということで、新パッケージで発売される模様。